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雑誌『VERY』とTONEモバイルが作ったスマホ『m17』の気になる中身

8/14(月) 11:30配信

@DIME

先日、TONEモバイルの発表会があり、新製品「TONE m17」が発表された。これはかねてから女性誌「VERY」と協力し、その意見を取り入れたスマホを実現するとTONEモバイルが予告していたものだ。

【写真】雑誌『VERY』とTONEモバイルが作ったスマホ『m17』の気になる中身

ちなみにVERYの読者は小さな子供がいるような女性であり、スマホを使わせるにしても、子供の安全性を重視したいと考えているようだ。とはいえ、そのリクエストのハードルが高いものであることは想像に難くない。そして、TONEモバイルがついにそれを実現したわけだ。

■雑誌「VERY」との取り組み

まず、子供向けの新サービスからご紹介しよう。子供が中学生になるまでは午後10時から朝6時までの間、TONEのスマホは使えないようにすることができるという。これはVERYからの要望だそうだ。

ユーザー登録の段階で、利用者登録をするのだが、ここで年齢を入れるのが必須となっている。この年齢設定によって、中学生になる前の子供の利用制限が自動設定される。

たとえば、14時の下校時なら使えるが、22時を過ぎると自動的にロックされるというわけだ。ただ、ロックされた状態でも緊急連絡はできるし、子供がどこにいるか? を知るための位置情報機能は生きている。

そして、「ジオロック」というサービスも追加された。

TONEモバイルでは親はTONEを持っていなくても、「TONE見守り」というアプリケーションをインストールすれば(iPhone版もAndroid版もある)子供がいる場所がわかる。そして、電車に乗ったり、自動車に乗ると、それを認知して通知をしてくれる。

ジオロックは学校や塾など、そもそもスマホを使ってはいけない場所ではスマホを操作できないように完全にロックする機能だ。ジオロック中でも、位置情報や行動の把握、緊急連絡など見守り機能はフル動作で生きている。また、ジオロックすると、親に通知が行くようになっている。

次が「お知らせシール」。この機能のリリースは9月以降。これはスマートタグで、これとTONEを触れあわせることで、さまざまなことが可能になる。たとえば、位置情報をつけてどこかに情報を送ることもできる。これをTONEを拡張する付属品として販売する。

GPSは位置測定で誤差が出るが、お知らせシールに直接触れるのであれば確実だ。子供部屋にTONEお知らせシールを貼っておき、子供がそれをタッチするようにしておけば、子供部屋に戻ったか確実に知ることができる。

次に「AIによる行動サマリー」。まずTONEは子供が使ったネット情報を記録している。そして、さまざまなセンサーを使って、子供のリアル世界での行動を記録している。この1日のネットの使用状況とリアルの活動の情報をまとめて毎日レポートしてくれるのが行動サマリー機能だ。子供が毎日、何をしていたのかを知ることができるわけだ。

■子供のスマホの設定を可視化する「親子スマホの約束」とは?

次は「親子スマホの約束」。これはVERYからの要求でもっともハードルが高いと思える機能だ。

「TONEファミリー」機能を使うと、親が子供のアプリの使用をコントロールすることができ、親が許可したアプリだけを使えるように設定できる。しかし、このファミリー機能の設定が難しく、親御さんのスキル不足によって設定ができず、逆に詳しくなった子供がアプリを勝手に使用する、そんなことがしばしば起きるという。

このような事態をなくし、子供と話し合って決めたアプリだけを使用するようにできるのが「親子スマホの約束」機能だ。

この機能は「TONE撮るだけ設定」という新機能を使っており、その第一弾が「親子スマホの約束」になる。

この機能のためにAI関連を見直し「TONE AI Cloud」というものを使っているという。「親子スマホの約束」という、VERYとの協力でできた紙に、「このアプリをこの時間にだけ使います」と契約書に記入して撮影することで、自動的にTONEの設定ができ、使用を設定したアプリも自動的にインストールされるのだ。

紙+AIで実現するのがこの機能のスゴイところだ。紙に書くだけなのでスマホに疎い親にもわかりやすい。

■新ハードウェアプラットホーム

これらの機能を実現するためにハードウェアプラットフォームも一新している。次世代ハードウェアプラットフォームとして必要だと考えたのは次のようなことだという。

1.Android 7.0以上(省電力、AR/VR)
2.Bluetooth 4.1以上(IoT)
3.センサーの補強(行動把握エンジンほか)
4.防水・防塵
5.耐落下強度
6.バッテリー
7.カメラ性能(主に絵作り)
8.NFC(Felica) (手のひらTSUTAYA)

耐落下強度は重要だが、さらに子供がカッコイイと考えるデザイン性も要求されたという。

この新ハードは富士通との共同開発であり、富士通の新端末「ARROWS M04」をベースにしているように見える。富士通のこのシリーズはもともと防水・防塵で落下耐性があるし、Falicaも搭載しているし、OSも7.0以上とある程度、条件をクリアしているので都合がいい。

ちなみに新端末は「TONE m17」という名前で、価格は3万4800円になる。スタンダード機レンジの価格だ。ちなみにARROWS M04の価格も3万5000円程度になっている。

■VERYの要求をクリアしたTONE

VERYの要求は正直、かなりハードなものに思える。落下耐性や防水防塵などは既存の端末でも対応できるものなので、あまり問題ではないが、紙に契約を書いて撮影して設定をする「TONE撮るだけ設定」はかなりハードルが高い。ほかの日本のスマホメーカーが同じようなトライをするか? というとかなり難しいのではないかと思う。

また、利用できる時間やエリアを設定するのも、なかなか他メーカーが実装しそうもなかった機能だ。

これによって、TONEはほかにない機能を搭載することになり、明確な差別化を成し遂げた。

子供向けの一般的なスマホに対して決定的なアドバンテージを持ったのではないかと思う。

さらに大きい要素はこれが人気の女性誌VERYによる提案に応じて作られたスマホだということ。VERYは「TONE m17」が子供向けの優れたスマホだと書くだろうし、その宣伝効果でTONE m17のセールスは前機種m15を大きく上回るかもしれないから。

なんにしろ、このTONEの新機種「TONE m17」は子供の行動を安全に見守りたい保護者にとって、優れたスマホであることは間違いない。

取材・文/一条真人

@DIME編集部

最終更新:8/14(月) 11:30
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