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戦う姿勢が見えないU-18日本代表。U-20W杯の連続出場が危うい

8/17(木) 11:20配信

webスポルティーバ

 ユース年代の国際大会として毎年恒例となっているSBSカップ(8月10日~13日)が、今年も静岡県内各地で行なわれ、U-18チリ代表が3戦全勝で優勝を果たした。

【写真】今年のU-20W杯ではよく奮闘した日本

 このところ、コパ・アメリカ(南米選手権)の2連覇や、コンフェデレーションズカップ準優勝など、A代表が世界的強豪のひとつに数えられるまでになったチリだが、そのベースはこうした育成年代の強化にあるのだと実感させられる、大会制覇となった。

 さて、翻(ひるがえ)ってU-18日本代表はというと、こちらは1勝2敗の3位に終わった。

 最終戦でU-18チェコ代表に2-1と勝利し、最下位こそ免れたものの、初戦ではU-18チリ代表に1-2、第2戦では静岡ユース(静岡県選抜)に0-1と連敗。2年後のU-20W杯出場を目指すチームとしては、不安が募る結果となった。

 1勝2敗という結果もさることながら、それ以上に気になったのは試合内容だ。18歳以下の精鋭たちが集められているといっても、まだまだチームとしての体(てい)をなしていない。それが、今大会でのU-18日本代表を見た、率直な印象である。

 過去の成績を見ればわかるように、この大会でU-18日本代表が3位や4位(最下位)に終わることは決して珍しくない。地元開催で、非常に高いモチベーションでこの大会に挑んでくる静岡ユースに敗れることも、(是非はともかく)驚きには値しない。

 しかし、数字上の結果はともかく、これほどU-18日本代表が内容的に乏しかったことは珍しい。

 U-18日本代表を率いる影山雅永監督が、「チームとしての活動はこれが3回目で、今回は半分くらいが(初めて招集された)新しい選手」と話すように、本格的なチームの立ち上げから半年余りのこの時期、チーム作りはまだまだ始まったばかりである。

 J2のファジアーノ岡山を率いた経験も持つ指揮官は、「チームとして(どう戦うか)というより、選手同士がお互いを知り、そのなかでハーモニーが少しずつ醸成されていけば、という状態」だと、現状を語る。

 確かに、選手個々がそれなりに優れた技術を持っていることは、ボールを持ったときのプレーからもわかる。だが、それらの一つひとつがすべてぶつ切り。ボールを持った選手はそれほど狙いが感じられないパスを出せるところに出し、パスを受けた選手も(ボールを)受けてから次にパスを出せるところを探すといったことの繰り返しでは、シュートチャンスを作るどころか、なかなか攻撃を組み立てることができないのも当然だった。

 とはいえ、本当に気になったのは、もっともっと基本的な部分。ルーズボールの奪い合いで負けないとか、しっかり体を寄せて簡単にかわされないとか、サッカーのベースとなるべき「戦う」という要素が不足していたことである。

 影山監督も、最初のチリ戦を迎えるにあたり、「1試合目で世界基準のプレー強度に慣れて、2試合目から(いつもどおりのプレーが)できました、ではダメなんだ」と選手に話し、初戦からタフさや力強さを求めていたようだが、それが形となって表れることは少なかった。

 しかも、日本選手の倍はあろうかというほど、選手の体に厚みがあるチリを相手に、スコア以上の内容で圧倒された初戦を経て、迎えた第2戦。フィジカル的には互角以上に戦えるはずの静岡ユースを相手にしてもなお、戦う姿勢に火がつくことはなかった。

 それどころか、サッカー王国・静岡のプライドから「日本代表とはいえ、同年代の相手には負けられない」という静岡ユースの気迫が上回っているようにさえ見えた。

 影山監督は「そこに、選手を持っていけなかったのは自分の責任」だと付け加えたうえで、こう語っている。

「今日(静岡ユース戦)の相手は、自分たち自身。この大会は(勝敗を争うだけでなく)、代表に入りたい、勝ちたい、点を取りたいという者を選考する場でもあるが、そういう渇望を出した選手もいれば、出していない選手もいる。戦術的にやるべきことはたくさんあるが、(それ以前に)ここでやらなきゃという気持ち(が大切)。勝ちたい、点を取りたいという気持ちを持っている選手だけでチームを作っていきたい」

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