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バルセロナで車暴走テロ、はねられて「宙に舞う」観光客

8/18(金) 15:25配信

ニューズウィーク日本版

発生直後からISIS支持者がソーシャルメディアでニュースを拡散

観光客で賑わうバルセロナの目抜き通りを、ワゴン車が暴走して歩いていた人を次々とはねた――。スペイン・バルセロナで17日夕方に起こったテロでは、13人が死亡し、約100人が負傷した。スペイン警察はテロに関与した複数の容疑者の男を拘束して捜査している。

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テロ発生から数時間後、テロ組織ISIS(自称イスラム国)の系列とされる「アマーク通信」が犯行声明を出した。「バルセロナ攻撃を実行したのは、ISISの戦士だ」と、声明は述べている。

現地メディアによると、ワゴン車は歩行者専用となっていたバルセロナのランブラス通りを約500メートルに渡って暴走し、その間に多数の歩行者をはねた。最後は売店にぶつかって停車した。

スペインの地元紙エルパイスは、事故に遭遇した観光客の証言として「車がぶつかった歩行者や自転車に乗った人たちが次々に宙を舞った」と伝えている。

テロ専門家のマイケル・スミスは、メッセージアプリ「テレグラム」上のISIS支持者が、今回のテロ発生から1時間程度の間に「静観」から「称賛」へと反応が変化したことを指摘する。ISISのフィリピンでの活動を伝えていたメッセージを中止し、スペインテロの詳細を伝える内容へと切り替わった。

過去スペインでは、2004年に武装勢力アルカイダの関連グループが首都マドリードの地下鉄で複数の爆弾テロを実行し、192人が死亡している。しかしイスラム過激派によるテロはそれ以降は起きていなかった。

スミスは、最近になってISISがスペインを標的としていた可能性があると見ている。「ISISは、スペインやスペイン語圏の国々での支持を獲得したり強化したりするために、スペイン語のプロパガンダを作成している。その他にもISISがスペインを主要な標的としていることを示す多くの証拠がある」と、本誌の取材に答えている。

ヨーロッパ各国では最近、ISISのメンバーや活動に触発されたローンウルフ型のテロリストが、車を使って通行人を攻撃するテロが続発している。昨年7月にフランス南部のニースで大型トラックが花火見物の群衆に突っ込んだテロでは、86人の犠牲者が出ている。

トム・オコナー

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