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「食べて太る時間帯」と「痩せる時間帯」があるって知ってた?

8/18(金) 11:31配信

@DIME

「残業続きで晩御飯はいつも深夜なので、朝食を抜いてバランスをとる」とか「1食ドカ食いしても、1日の摂取カロリー合計で帳尻を合わせればOK」といった考え方で食事をとっていないだろうか。

実は、1日の摂取カロリーが同じでも、食べる時間帯によって、太りやすくなったり、体調を崩しやすくなることが、「時間栄養学」という比較的新しい学問分野の知見から明らかになっている。

この分野の気鋭の研究者である古谷彰子博士は、新著『食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門』(柴田重信監修/ディスカヴァー・トゥエンティワン)で、食べる時間帯とダイエットの関係について興味深い情報を提供している。かいつまんで、いくつか紹介してみよう。

●朝食抜きダイエットはかえって太る

人間の身体には、1日という単位の「概日リズム」にしたがい活動・休息(睡眠)するための「体内時計」が備わっている。「体内時計」は、日光などの外部刺激によって進む。そのおかげで、人は朝起きて活動し、日が沈む夜は眠るようにできている。

実は、日光以上に体内時計を進ませる効果があるのが食事。朝食は、脳をはじめ、身体全体に「朝だ!」と認識させる大きな働きがある。

もし朝食抜きダイエットを行うとどうなるか?古谷博士によれば、

「朝食を摂らないということは、『体に朝の時間を教えない』ということですから、体内時計を乱す原因となります。その結果、体内時計は夜型に移行し、夜型になると『太りやすくなる』のです」

痩せるために朝食を抜いたのに、遅い時間帯にドカンと食べたり、食べる時間が不規則になったりして、かえって太るというパラドックスは、この理由による。

●夜の高脂肪食はとてもリスキー

深夜まで起きていると、口寂しくなって、ついついポテトチップスのようなスナック類に手をのばしてしまう経験は誰しもあるはず。本来、食欲のわかない深夜であっても、高脂肪・高カロリーの食べ物はたくさん食べてしまうことが、マウスの実験からわかっている。

「夜の会食を2軒目、3軒目とはしごして夜中までダラダラと飲み食いを続け、深夜になって『仕上げにラーメン!』というのは、最悪の食べ方です。これは、体重増、脂肪増につながり、体内時計も無駄に動かして病気を招く素因になります」

深夜は、ダイエットをする人にとって「魔の時間帯」だという。くれぐれも夜更かしして、脂っこいものには手をのばさないように…

●低GI値ならいいというわけではない

糖質制限ダイエットが流行して、多くの人が「この食べ物のGI値は高いか低いか?」を気にするようになった。インシュリンを急激に分泌しない低GI値の食品であれば、とにかく身体によいと思われがちだが、時間栄養学の観点では、必ずしもそうではないという。

「GI値の高い食品には、インシュリンの分泌を促すため体内時計を前に進める効用があります。低GI値の食品のみだと、体内時計のはたらきを無視することになり、ダイエットの目的に反することになります。」

そこで古谷博士が勧めるのが、「朝食は高GI値の食事、夕食は低GI値の食事」という食べ方。この方法だと、朝はインシュリンの分泌を促し体内時計を前に進め、夜はインシュリン分泌がゆるやかになり、体内時計を無駄に動かさずに済む。

古谷博士が栄養指導している人の中には、10kg前後痩せられた人が多くいる。そのほとんどは夜型から朝型へと生活をシフトし、食生活もそれに合わせた人たちだという。食べる時間帯を体内時計に合わせるという基本中の基本が、ダイエット成功の近道といえそうだ。

文/鈴木拓也

@DIME編集部

最終更新:8/18(金) 11:31
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