ここから本文です

まず守備、そして「KLM」再結成。浦和・堀新監督のバランス改善策。

8/22(火) 17:05配信

Number Web

 セカンドステップに入った――。そう言ってもいいかもしれない。7月30日から浦和レッズの指揮を執る堀孝史新監督のチーム作りだ。

 ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の後任に就いた堀監督にとって、何よりもまず手を付けなければならなかったのが、守備の立て直しだった。

 就任時点でリーグ戦36失点は、ワースト2位タイの数字。この1カ月半ほどはその内容が問題で、柏木陽介が「なんでもない場面で失点して、なんでこうなってしまうのか……」と嘆いたように、マークミスをはじめとしたイージーミスによる失点を繰り返していた。

 ペトロヴィッチ監督時代の魅力はなんと言っても、美しいパスワークによる攻撃的なスタイルだろう。今季はさらに「90分間プレスを掛け続け、相手のコートで試合をする」ことを理想に掲げ、バランスの針を攻撃へとより一層傾けた。

極端だったバランスの針を“いったん”守備に傾ける。

 しかし、遠藤航は言う。

 「相手も研究してくるから、攻撃がうまくいかなくなる時期がいつか来るだろう、と思っていたら実際に来た。そこで『もう一度、攻撃に立ち返る』ということをやり続けた結果、うまくいかず、守備のバランスも整わなくて、失点が続いてしまった」

 そこで堀監督が最初に着手したのが、極端に傾いていたバランスの針を“いったん”守備に傾けることだった。

 新監督の就任以来、戦術トレーニングはずっと非公開だから、何が行われているのかは定かではないが、変化は驚くほど早くピッチの上に現れている。

 最終ラインは極端に高い位置を取らなくなった。

 前からのプレスを求められていた1トップ2シャドーは、パスコースの限定やプレスバックに意識を強めるようになった。チーム全体としてしっかりブロックを敷くようになり、前線から最終ラインまでがコンパクトに保たれるようになった。

「僕が100回言うより、監督が1回言うほうが」(遠藤)

 コンパクトになったのは縦だけではない。攻撃力がウリの両ウイングバックと両ストッパーが絞り気味にポジションを取るようになった。遠藤が証言する。

 「前の選手との守備での連動はかなり変わったと思うし、選手間の距離がいいので、最後の危ないところにも人がちゃんといられるようになった。守備のオーガナイズに関しては、僕もこれまで言ってきたつもりですけど、僕が100回言うより、監督が1回言うほうがチーム全体に浸透しますから」

 新監督の初陣となったJ1・20節の大宮アルディージャ戦は2度のリードを守り切れず2-2のドローに終わったが、ヴァンフォーレ甲府との21節、シャペコエンセとのスルガ銀行チャンピオンシップはいずれも1-0の勝利を飾った。リーグ戦で無失点に終えたのは、4月16日の7節・FC東京戦以来だった。

1/3ページ

最終更新:8/22(火) 17:05
Number Web

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sports Graphic Number

文藝春秋

臨時増刊号
9月8日発売

定価590円(税込)

新生日本代表 いざ、ロシアへ。

ハリルホジッチと27人の男たち
井手口陽介/浅野拓磨/大迫勇也/原口元気/吉田麻也/長友佑都/長谷部誠/本田圭佑ほか