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上司の言葉の暴力を“バラ色”にかえて乗り切る方法 --- 尾藤 克之

8/24(木) 16:32配信

アゴラ

厚労省によれば、2016年に自殺した人は、21,897人となり、22年ぶりに22,000人を下回った。年代別で見ると、15~39歳の死因第1位は「自殺」である。従来から、若者の自殺率の高さは指摘されていた。しかし、調査結果からは、若者の自殺以外に、中高年(40~50代男性)の自殺も顕著であることがわかった。

大手家電メーカーのお客様相談室クレーム対応係だった堀北祐司(以下、堀北氏)が、ストレスによる、うつ病を発症したのは29歳のときだった。「責任者を呼べ!」「おい、これ不良品じゃないのか!」。時には何時間にもわたって罵倒され続けたこともあった。そんな仕事を4年間続けた頃、体に異変があらわれた。

本記事に使用している写真は、掘北氏が、NHKスペシャルシリーズ「キラーストレス」に出演した際のものになる。心と体をむしばむストレスを“キラーストレス”と名付け、最先端の知見で明らかにしていく内容である。この番組が起因となり、「コーピング」「マインドフルネス」のブームを引き起こしたともいわれている。

「大木を抱きしめる」と心が解き放たれる

「ストレスを感じたとき」「精神的に疲れたとき」の対処は非常に重要だ。無理に気張るとかえって逆効果というケースも少なくない。

「急いで元気になろうとするより、マイナスまで落ちた気持ちをいったん『フラットな状態』に戻すのが、よいかと思うのです。ストレスという鎧を脱いでいくような、固まった氷をじっくり溶かすような感じがいいと思います。私の鎧を脱ぐ方法の一つは『大木を抱きに行く』ことです。」(堀北氏)

「この『大木を抱く』という方法は、ある企業の創業者が、ご自身の講演でいわれていたものです。屋久島の大木を月に1回、抱きしめてエネルギーチャージをするそうです。この経営者は、行動力のあるバイタリティあふれる人物です。このような人でも、『心の調整』が必要なのかと驚きました。」(同)

その経営者は、どんなに多忙でも、「大木を抱きに行く予定」を真っ先に手帳に書き入れるようだ。それからでないと他の予定は入れない。非常に徹底している。

「さすがに屋久島まで行くのは大変ですね。私は、和歌山県の高野山の大木で試しました。高野山は、平安時代のはじめ、弘法大師・空海によって開かれた修行場です。院参道の周辺には荘厳な雰囲気を感じます。この大木の下に入ると、体ごと包み込まれるようななんともいえないような安堵感を感じます。」(堀北氏)

「凝り固まったストレスが溶け出していくような気分です。しかし、高野山も気楽に行けるところではありませんね。そこで、普段は近所の神社や公園にある木で試しています。自分なりの方法を見つけるといいでしょう。」(同)

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最終更新:8/24(木) 16:32
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