ここから本文です

日本とアジアの間にそびえ立つ巨大すぎる慰安婦像

8/25(金) 16:33配信

ニューズウィーク日本版

繰り返し謝罪する日本に繰り返し謝罪が要求され、まるで終わりが見えない

「世界慰安婦記念日」の8月14日、韓国の市民団体は、新たにつくったカラー彩色の慰安婦像をソウル151号路線のバスに設置した。最初の慰安婦像がソウルの日本大使館前に置かれたのが11年12月14日。昨年12月に釜山の総領事館前に当時37体目となる慰安婦像が設置されると、日本政府は特命全権大使と釜山の領事を召還したが、その後も慰安婦像設置の動きが止まる気配はない。

「雨傘」を吹き飛ばした中国共産党の計算高さ

第二次世界大戦中、日本軍は多くの従軍慰安婦を召集したが、その中には日本人も朝鮮人も、台湾人も中国人もいた。戦後になって韓国や中国、台湾は慰安婦の召集が強制で、非人道的な虐待やレイプを受けたと強調。この20年来、何度となく謝罪と賠償を要求してきた。

この問題に対する日本政府の謝罪の姿勢は一貫しているが、「国家の意志の下での慰安婦の強制連行」という表現は受け入れてこなかった。従軍慰安婦には給料が支払われており、韓国の言うような強制ではない、という立場だ。

15年12月、日本と韓国は慰安婦問題で最終合意に達し、日本は改めて謝罪。10億円を拠出して韓国が支援財団を創設するのを助けた。安倍晋三は首相として再び「謝罪」と「反省」を表明した。朴槿恵大統領も「この合意を基礎として信頼を重ね、緊密に議論し、双方の新たな関係が始まることを願う」と表明した。

しかし両国が合意に達してから1年後に釜山で新たな慰安婦像が設置されたため、日本は2人の外交官を召還し、以後ハイレベル協議を停止した。

第二次世界大戦が終わってから70年、繰り返し謝罪する日本に繰り返し謝罪が要求され、まるで終わりが見えない。この漫画で描いた巨大な慰安婦像は、まるで大きな山のように日本の前に立ちはだかっている。日本が近隣諸国との友好関係を確立しようとどんなに努力しても、日本がこの像を越えることはできない。

歴史は忘れるべきでない、ただしより重要なのは前を向くことだ。人生は続くのだから。 清算されなかったものは清算されるべきだが、合意は守られなければならない。過去の問題にこだわり、いつまでも繰り返すのなら、新たな関係を確立することなどできない。

辣椒(ラージャオ、王立銘)

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ニューズウィーク日本版

CCCメディアハウス

2017-10・31号
10/24発売

460円(税込)

他の日本のメディアにはない深い追求、
グローバルな視点。
「知とライフスタイル」のナビゲート雑誌。