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SIMフリースマホに「2回線対応」が増加中 どう活用すればいい?

9/1(金) 12:00配信

日経トレンディネット

 通信規格さえ合っていれば、好きな通信会社で利用できる「SIMフリースマホ」。大手携帯電話会社が扱うスマホよりも低価格の機種や、コストパフォーマンスに優れた機種も多い。低コストが特徴の「格安SIM」と併せて使えることから、SIMフリースマホの使用者は増え続けている。

【関連画像】DSDSに対応するファーウェイの「P10」(左)と「P10 Plus」(右)

 そんなSIMフリースマホの中には、2枚のSIMカードをセットすることができて、両方の電話番号で同時に着信を待ち受けられる「DSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)」機能をアピールする機種が増えている。

 DSDSに対応する主なスマホには、ASUS(エイスーステック・コンピューター)の「ZenFone 3」や「ZenFone Zoom S」、ファーウェイの「P10」「P10 Plus」「HUAWEI nova」、VAIOの「VAIO Phone A」、モトローラの「Moto G5 Plus」などがある。

 DSDS対応スマホ最大のメリットは、2つの回線を1台にまとめられること。仕事とプライベートで電話番号を使い分けていたり、定額通話やキャリアメールが使える大手携帯電話会社と格安SIMを併用したりするためにスマホを2台持ち歩く人もいるが、DSDSに対応していれば1台にまとめることができるのだ。

 ただ、DSDS対応スマホにはメリットばかりではなく、独特の注意点も幾つかある。そこで今回は、DSDSに対応するSIMフリースマホを購入するにあたり、注意すべき点をチェックする。後半では、筆者の愛機でもあるZenFone 3を使ったDSDSの活用例を紹介したい。

そもそもDSDSとは?注意点は?

 すでに述べたように、DSDSに対応している機種では、2枚のSIMカードで音声通話とSMSを同時に待ち受けできる。電話をかけたりSMSを送信したりするときは、好きなほうのSIMカードから発信/送信できる。

 ただし、4G(LTE)ネットワークによるデータ通信は、片方のSIMしか利用できない。もう片方のSIMは通話とSMS専用になり、利用できるネットワークも3Gまでとなる。

 また、DSDS対応の機種には、片方のSIMカードとmicroSDカードがスロットを共有しているものがある。筆者のZenFone 3もその1つで、こうした機種では2枚のSIMまたは、1枚のSIMとmicroSDというどちらかの組み合わせしか利用できない。

 さらに、同じDSDS対応機種でも、同時待ち受けできるのは片方のSIMが3Gまたは4G、もう片方のSIMでは海外で普及している2Gネットワークのみ、という機種も少なくない。最近の機種ではファーウェイの「P10 lite」や、モトローラの「Moto G5」などが該当する(※Moto G5はソフトウェアアップデートにて後日DSDSに対応予定)。

 このような機種に2枚のSIMカードをセットしても、日本国内で利用できるのは片方のSIMのみとなる。実質的に、SIMカードが1枚しかセットできない端末と同じだ。

 DSDS対応機種を購入時する際は、メーカーサイトを参照したり店頭のスタッフに相談したりして、国内でのDSDSに対応しているかを確認しよう。

●au系の格安SIMは注意が必要

 「UQ mobile」(UQコミュニケーションズ)、「mineo」(ケイ・オプティコム)のauプラン、「IIJmioモバイルサービス」(IIJ)のタイプAなど、auのネットワークを利用する格安SIMをDSDS対応スマホで使う場合には注意が必要だ。

 まず、auのネットワークが利用できるDSDS対応スマホは、ZenFone 3やHUAWEI novaなど一部の機種に限られる。DSDSを優先する場合、スマホの選択肢は大きく狭まることになるのだ。

 また、au系の格安SIMではauの3Gネットワークが利用できず、音声通話も4Gネットワークのデータ通信機能を活用する「VoLTE」しか利用できないケースが多い。mineoでは一部の機種で音声通話にのみ3Gネットワークを利用できるが、VoLTE対応機種であるZenFone 3とHUAWEI novaは対象外となるため、やはり4Gネットワークしか利用できない。

 さらにここで問題になるのが、データ通信用に指定したSIMのみ4G(LTE)ネットワークが有効で、もう一方のSIMでは3Gネットワークまでしか利用できない、というDSDS対応スマホ独特の制約だ。つまり、4Gネットワークが必須となるau系の格安SIMを音声通話に使いたければ、自ずとデータ通信用のSIMとして指定する必要があるのだ。

 しかも、もう片方のSIMでは3Gネットワークまでしか利用できないので、au系の格安SIM同士を組み合わせることもできない。組み合わせるSIMは、NTTドコモのネットワークを利用する格安SIMなど、au以外のネットワークで3Gでの音声通話に対応していなければならない。

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