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あの岡野雅行が明かす「秘密兵器としてW杯最終予選でプレーする重圧」

9/4(月) 17:32配信

webスポルティーバ

◆竹内由恵~たけうっちタイムス~

 8月31日のW杯アジア最終予選、オーストラリア戦で日本代表が2-0で勝利し、6大会連続のW杯出場を決めました! 

【写真】「シンジがベンチだなんて…」豪州メンバーの日本選手評

 過去、W杯予選で一度も勝利したことがなかった因縁の相手に対して、先制点を決めた浅野拓磨選手や井手口陽介選手、攻守にわたって存在感を示した乾貴士選手など、これまで出場機会が少なかった選手が活躍しました。残る9月5日のサウジアラビア戦にも勝って、いい形で予選を締めくくってほしいですよね。

 今回、6回目となるW杯出場権を獲得した日本代表が、初めてW杯への切符をつかんだのは今から20年前、1997年のこと──。そのときもまた、対戦相手にとって”データが少ない”出場機会の少なかった選手がW杯行きを決める活躍をしていました。フランスW杯最終予選のイラン戦で決勝ゴールを決め、”ジョホールバルの歓喜”の立役者になった岡野雅行さんです。

 94年に浦和レッズに入団した岡野さんは、「犬より速い」という超快速FWとして脚光を浴び、プロ入り1年目にして日本代表に招集されました。そして、フランスW杯のアジア予選でもメンバーに名を連ねることになるのですが、今回、W杯PR番組『たけうっちFC』に出演してくださった岡野さんに、当時の舞台裏をお聞きすることができました。

 97年、日本はグループリーグで韓国に敗れるなど苦戦を強いられていました。その様子をベンチから見ることしかできなかった岡野さんは、ある日、最終予選期間の途中から指揮を執っていた岡田武史監督に直談判します。自ら監督の部屋に赴き、「なぜ僕は試合に出られないんですか?」と聞くと、岡田監督の答えは「お前は秘密兵器だから、まだ出したくない」というもの。その言葉を聞いた岡野さんは、「なるほど!」と納得し、出番を待つことにしたのです。

 そして、グループBで韓国に次ぐ2位となった日本は、マレーシアのジョホールバルでグループA2位のイランとの第3代表決定戦に臨みます。当時のアジア地区のW杯出場枠は3.5(現在は4.5)、勝てばW杯出場、負ければオセアニア代表チームとの大陸間プレーオフに回るという運命の一戦でした。

 この試合もベンチスタートだった岡野さんは、「とうとう秘密兵器の出番だ!」と思い、試合途中からアップを始めると、岡田監督の前を目立つようにビュンビュン走ってアピールを開始。そして、日本が1-2とリードされた状況の後半18分に岡田監督が動きます。しかし、監督に呼ばれたのは岡野さんではなくFWの城彰二さんと呂比須ワグナーさん。

「あれ、俺じゃないの? 秘密兵器は?」

 ふたりの後ろ姿を見送る岡野さんは落ち込んでしまい、ウォーミングアップをやめてしまいます。試合は、城さんが後半31分に同点ゴール。そこで「またチャンスが巡ってくるかも!」と、気を取り直して体を動かし始めた岡野さんは、そのとき初めて、試合会場の”異様な雰囲気”に気がつきます。

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