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少ない遺産ほど泥沼化!?じつは身近な「相続トラブル」の実態とは?

9/4(月) 20:10配信

ESSE-online

最近、少ない財産で相続争いが起きてしまうケースが増えているのを知っていますか?家庭裁判所にもち込まれた遺産分割で、と、じつはESSE読者にとって、相続は身近な問題なのです。「不動産は現金と違って分けるのが難しいもの。金融資産がたくさんある人よりも、自宅プラス預貯金が少しだけというケースの方が、争いに発展する危険が大きいのです」と、税理士の福田真弓さんも指摘します。
実際には、どのような相続トラブルが起きるのでしょうか。

没交渉だった長男が実家をなし崩しに相続してしまうことに

今回は、遺言を残さないまま父親が亡くなってしまった、ESSE読者・高岡真奈美さん(仮名、53歳・大阪府在住)が体験した相続エピソードをご紹介します。

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死んだ父親が残したのは、自宅とわずかな田んぼだけ。遺言書はなし。結果、父親の農作業を手伝ったり、面倒をみたりしてきたほかのきょうだいを差しおいて、生前は没交渉だった長男が、すべてを相続してしまう。

「きょうだい3人仲ようしいよ」。

そう言い残して父は旅立ちました。遺言書もなく、わざわざ分けられるほどの現金もなく残ったのは実家と荒れ放題の田んぼだけ。これを2人の兄と仲よく分けるちゅうことは現実的にはできないんやないかと思います。

それで、父の葬儀を取り仕切った長兄が、なんとなくその流れですべてを引き継ぐことになりました。分けようがないのだから仕方がないとはいえ、それはないんとちゃう?と思ったし、次兄も思ったことでしょう。

というのも私たちの母は若くして亡くなっており、その後父の家に通い、25年間面倒をみてきたのは末妹の私だったから。晩年、体が弱ってきてからは週に何度も通い、本当に大変でした。次兄も、仕事も忙しく家庭もあるのに、やれ草取りだ、やれ田植えだ、と父から呼び出され、父の農作業をずっと支え貢献してきたのです。

一方、長兄はなにもせずに、自分の好き勝手をやって生きてきました。長兄のお嫁さんは都会育ちで、たまに遊びに来ても日傘を差して農作業を眺めているような人。その2人が、父の住んでいた家を引き継ぐとは…。

それでもやりきれない思いを押し殺してきたのは、やはり父の「兄弟3人仲ようしいよ」という言葉が大きかったように思います。

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最終更新:9/4(月) 20:10
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