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「和民」「白木屋」も苦戦 老舗居酒屋はなぜ飽きられたか

9/6(水) 7:00配信

NEWS ポストセブン

「和民」「白木屋」「甘太郎」など1980年代後半から1990年代に一世を風靡し、主要駅前の“居酒屋ビル”が名所になるほど多店舗化を進めてきた老舗の総合居酒屋チェーンが、いま軒並み苦戦を強いられている。

 市場調査会社の富士経済によると、2010年に2兆1492億円もの売上高があった巨大な居酒屋・炉端焼市場は右肩下がりを続け、2016年は1兆7751億円まで落ち込んだ。店舗数を見ても6年で1万5000店近く減らしているのが現状だ。

 幅広いメニューと低価格を売りに、ひと昔前までサラリーマンの憩いの場だった大手居酒屋チェーンがなぜ不振に喘いでいるのか。外食ジャーナリストの中村芳平氏に聞いてみると、さまざまな時代背景が浮き彫りになった。

──ここ数年、ワタミをはじめ、「白木屋」や「笑笑」などを展開するモンテローザの業績悪化や店舗閉鎖、統廃合なども報じられ、総合居酒屋チェーンの苦境が表面化しているが、その要因は。

中村:リーマン・ショックに端を発した景気悪化で、2000年代後半から居酒屋需要は徐々に落ち込んでいましたが、そもそも和民にしても白木屋にしても1980年代にできた業態で、もう30年以上が経っています。いくらメニューを変えても、店のブランド自体が飽きられている感は否めません。

──和民は2011年に赤から黒の看板に改装し、ブランドイメージの刷新も行なったが、あまり成功しているとは言い難い。

中村:かつて和民を利用していた顧客が中高年になり、いまは均一価格の焼き鳥チェーン「鳥貴族」やエー・ピーカンパニーが手掛ける「塚田農場」、新鮮な魚介類が食べられる「磯丸水産」(SFPダイニング)などの“専門居酒屋”に流れてしまいました。そこで、若者を中心に新しい顧客を掴もうと黒・和民をつくっておシャレさや高級感を出したのですが、そこまで店舗イメージは上がっていません。

 ただ、ワタミも焼き鳥や串揚げを扱う「三代目鳥メロ」や、唐揚げが主力の「ミライザカ」といった新業態を開発し、既存の和民や「坐和民」「わたみん家」から業態転換を図っている最中です。その効果もあり、ワタミグループは総店舗数こそ増えていませんが、業績は少しずつ回復しています。

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