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プレミアで最安値のチケット。誰もがハダースフィールドを愛している

9/7(木) 17:30配信

webスポルティーバ

【サイモン・クーパーのフットボール・オンライン】
◆ハダースフィールドの物語(3)

 イングランド北部のハダースフィールド。この平凡な町のフットボールクラブが今シーズン、プレミアリーグ初昇格を果たした。未知の世界での戦いに、クラブ関係者やファンは何を思っているのか。シリーズ最終回は、クラブのレジェンドとも言える「オフィシャル・アンバサダー」と、半世紀以上にわたってハダースフィールドを見つめてきたファンの声を聞く。

【写真】ハダースフィールドの人気者、ドイツ人DFヘフェレ(前回記事より)


[クラブ・アンバサダー]

 ハダースフィールドの町とクラブを象徴する人物をひとり挙げるとしたら、クラブの「オフィシャル・アンバサダー」を務めるアンディ・ブースだ。はじけるような笑顔を持つ人物で、きついウェスト・ヨークシャーなまりを話す。

 1973年、ハダースフィールドに生まれたブースは、ほどなくスタジアムに通いはじめる。

「たぶん3~4歳のころから来るようになったと思う」と、ブースは言う。「両親がスタジアムの入場ゲートで働いていたから、一緒に出かけていた。3時5分前になったら、ひとりでスタンドに入って試合を見ていた」。1992年、ブースはハダースフィールドの若きストライカーとして、ファーストチームでデビューした。

 そのころクラブには、選手以外のスタッフが15人ほどしかいなかった。「本当に必要最小限だった。チケット売り場の女性、掃除係の女性、用具係のブロッキーという男性はシェフも兼ねていた。みんなお互いを知っていた。大切なのは、僕たちがそんな家族のような雰囲気を失わなかったことだ」

 ハダースフィールドの町も同じだった。「店もレストランも、そんなにない」と、ブースは言う。「もし休暇にハダースフィールドに行くという人がいたら、やめたほうがいいと言うだろう。でもヨークシャーの他の町と同じで、とてもフレンドリーだ」

 ブースはシェフィールド・ウェンズデイにしばらく在籍し、トッテナムで4試合に出場したが、2001年にハダースフィールドに復帰し、引退までの8年を過ごした。彼のハダースフィールドでの最後の試合では、ホームとアウェー両方のファンからスタンディングオベーションが起こった。ブースがハダースフィールドで決めた150ゴールは、クラブの歴代通算得点で3位の座を維持している。

 ブースはクラブのトレーニングウェアについている3つの星を指さす。1920年代に3年連続でイングランドのトップリーグを制したことを称えるものだ。

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