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日清食品HDが持続可能な調達方針、認証パーム油調達へ

9/14(木) 22:34配信

オルタナ

日清食品HDは11日、「持続可能な調達方針」を制定し、「RSPO (持続可能なパーム油のための円卓会議)」に加盟を申請した。日本国内の即席麺市場で、RSPOへ加盟申請し持続可能なパーム油の調達に着手するのは同社が初となる。パーム油は安価で酸化しにくく、長期保存が可能なため、加工食品に使用されることが多い。一方で生産過程での環境破壊など、環境団体から問題を指摘されている。同社では今後、認証済みパーム油への置き換えを進める。(沖本 啓一:オルタナ編集部/Sustainable Brands Japan)

パーム油は即席麺においては、原材料名に「植物油脂」として記載されている。食品、化粧品、医薬品など多用途に使用されるが、複数の環境保全団体に生産過程での問題を指摘されている。WWFジャパンの指摘では「熱帯林・泥炭湿地林などの伐採」「生物多様性の消失」「労働と安全問題」など7つの問題点が挙げられた。

この状況を受け、RSPOは「適用法令と規則と順守」「生産者および搾油工場により影響を受ける従業員や個人、地域社会への責任ある行動」など8原則を掲げ、基準をクリアした農園から生産されたパーム油に認証を与えている。

今回、日清食品HDが制定した「日清食品グループ 持続可能な調達方針」では、「食の安全安心」「法令・倫理の重視」「地球・環境」「人権の尊重」「コミュニティとの共生」の5項目が掲げられている。2007年5月に同社が制定した「グリーン調達基本方針」を推し進め、さらに持続可能性に配慮した内容に刷新した。

同社はこの方針に基づき、RSPOに参加を申請。日本国内の即席麺メーカー(日本即席食品工業協会加盟の即席麺メーカー37社)で初めて、認証済みパーム油の調達に着手した。使用されるパーム油の全量が切り替わる時期は未定だが、海外市場では米国日清が2013年に、ハンガリー日清が2016年にRSPOに加入し、既に全量の置き換えが完了している。

日清食品グループは現在、2016年からの5ヵ年を対象とする「中期経営計画2020」に取り組んでいる。広報部CSR推進室・角田伊久子室長は「グループ理念『EARTH FOOD CREATOR』には『生物の根本である「食」を創り、世の為に尽くす』という大きな願いを込めています。理念の体現に向け、グローバルカンパニーとしての評価獲得をめざしています」と意気込む。

「サステナブル・ブランド ジャパン」より転載

最終更新:9/20(水) 9:27
オルタナ

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