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単打28本なのにホームラン37本。ヘンな強打者が初タイトルを狙う

9/18(月) 8:20配信

webスポルティーバ

 メジャーリーグの地区優勝争いが白熱するなか、個人タイトルの賞レースも過熱してきました。ア・リーグではニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジがホームラン数を43本まで伸ばし、2位のオークランド・アスレチックスのクリス・デービスに4本差をつけてトップを走っています。

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※数字は現地9月16日現在

 ただ、ア・リーグのホームラン王争いは彼らふたりに絞られたわけではありません。その後方には数本差でリーグを代表するスラッガーが続々と名を連ねています。そのなかでも注目したい選手は、テキサス・レンジャーズのジョーイ・ギャロです。

 現在23歳のギャロはアマチュア時代にネバダ州の高校記録(65本塁打)を塗り替えるなど、当時から「超高校級スラッガー」として有名な存在でした。2012年にドラフト1巡目追補・全体39位でレンジャーズに指名されてプロ入り。将来の大砲として育てるべく、さっそくマイナーリーグに送られました。

 高校を卒業したばかりながら、ギャロはルーキーリーグでいきなり規格外のパワーを発揮します。2013年~2014年と2年続けて40本塁打以上を記録。そのパワーはマイナーレベルをはるかに超えており、わずか21歳7ヵ月でメジャー昇格を果たしました。

 しかし、メジャーの舞台に立ったギャロは思うように結果が出せず、まさかの苦しい日々が続きます。メジャーデビューした2015年は6本塁打で、2016年も出番が限定されてわずか1本塁打。粗いバッティングで三振の山を築き、自慢のパワーはすっかり鳴りを潜めてしまいました。

 ところが今シーズン、ギャロに思わぬ転機が訪れます。ベテランのエイドリアン・ベルトレが故障で欠場することになり、開幕からスタメンで起用されるチャンスが舞い込みました。すると、ついにギャロはその素質を開花させます。8月にはホームラン11本を放ち、現在、37本塁打でリーグ4位。打球を飛ばす能力はピカイチで、マイアミ・マーリンズのジャンカルロ・スタントンに並ぶほどと評されています。

 また、ギャロのバッティングで注目すべき特徴は、37本ものホームランを放っている一方で、シングルヒットは今季わずか28本しか打っていないという点でしょう。

 歴史を振り返ると、1998年~1999年のマーク・マグワイア(1998年=61単打・70本塁打、1999年=58単打・65本塁打/当時セントルイス・カージナルス)や、2001年のバリー・ボンズ(49単打・73本塁打/当時サンフランシスコ・ジャイアンツ)など、シングルヒットより本塁打のほうが多いケースはありました。ただ、ギャロのようにシングルヒットを27本しか打っていないのに本塁打王争いをしている例は非常に珍しいです。この稀有な左打ちのスラッガーから今後も目が離せません。

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