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巨人が今オフ抱える懸念、超優良助っ人がメジャー復帰か。マイコラス、マシソンとの残留交渉の行方は?

9/19(火) 11:35配信

ベースボールチャンネル

 読売ジャイアンツは、クライマックスシリーズ進出をかけてし烈な順位争いを繰り広げている。シーズン終盤の踏ん張りどころだが、そのほかの懸念事項も抱えている。今オフの助っ人投手2選手の残留交渉だ。

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■巨人が直面する懸念事項

 読売ジャイアンツが18日、横浜DeNAベイスターズに再び同率3位に並ばれてしまった。この日は奇しくも広島東洋カープがセ・リーグ優勝を決め、球団史上2度目の連覇を達成。かつて球界の盟主と呼ばれた球団にとって、リーグVが完全消滅した日にCS出場のボーダーラインで右往左往している状況は受け入れ難いものがあるだろう。

 その巨人には目の前のCS出場だけでなく、年内に直面する別の懸案事項がある。

 今オフ、契約が切れる助っ人投手2人の去就だ。最大の難関となるのが、先発の要であるマイルズ・マイコラス投手と鉄腕リリーバーとして不動の地位を誇るスコット・マシソン投手の両右腕との残留交渉だ。

 マイコラスは今季、2015年の来日初年度と並ぶ自己最多タイの13勝をマークして今やチームの先発3本柱となっている。巨人在籍6年目のマシソンも18日の中日戦(ナゴヤドーム)こそ負け投手となったものの毎年安定した投球を見せ、ここまで今季55試合の登板で防御率は2.01だ。マイコラス、マシソンともに来季、必要な戦力であることは誰の目から見ても明らかである。

 しかし両右腕には今オフのメジャーリーグ復帰がまことしやかにささやかれている。実際に10日のヤクルト戦(東京ドーム)では10球団を超えるメジャーリーグのスカウトたちがスタンドに陣取り、この日登板した先発のマイコラスと中継ぎのマシソンの好投に熱い視線を送っていた。

 そのうち数球団のスカウトは同じく今オフにポスティング・システムを駆使してのメジャーリーグ移籍が濃厚と見られている日本ハム・大谷翔平投手の視察が最大の来日目的だったにせよ、巨人の両助っ人右腕には最大級の評価を与えたようだ。


■メジャー2球団が2投手の獲得に本腰か

 それを証明するかのように海の向こう側からはマイアミ・マーリンズとテキサス・レンジャーズの2球団がマイコラスとマシソンの獲得に本腰を入れ始めたとの情報が聞こえて来ている。

 マーリンズの本拠地フロリダはマイコラスの出身地、そしてマシソンにとっても自宅がある縁の深い“ホーム”だ。そしてレンジャーズはかつてマイコラスが所属した古巣であり、日本からの“出戻り補強”に関しても前広島東洋カープのコルビー・ルイス投手(現FA )や前東京ヤクルトスワローズのトニー・バーネット投手の獲得成功で手ごたえをつかんでいるチーム。今後正式オファーが舞い込めば、巨人の両助っ人右腕にとって悪い話であるはずがない。

 マイコラスについては球団周辺からは「妻のローレンさんが日本での生活を気に入っている」となるべくポジティブにとらえようと務める声も入って来るが、正直に言って具体性は乏しい。

 逆にマイコラス本人に近いところでは「長女が生まれたことで“異国の地よりも、勝って知ったるアメリカで我が子を育てたい”とマイコラス本人が熱望し始めている」「古巣のレンジャーズや故郷のフロリダを拠点とするマーリンズからのオファーなら、高額条件さえ整えば二つ返事で帰国することになるだろう」などと見る向きが多勢を占めている。

 一方のマシソンも昨オフに帰国する際、多くのメディアを通じて「自分の息子にメジャーで投げている姿を見せたい」ことを1つの理由に来季からのメジャー復帰の可能性を示唆している。

 この場では昨今、複数のメジャーリーグ球団からオファーが舞い込んでいることも明かしており、その思いは巨人残留よりも明らかに膨らみつつあるようだ。


■残留交渉には少なくとも10億円以上

 こうなると巨人は大慌てだろう。両助っ人右腕が来季からそろって離脱する事態になれば今オフ、2人の代役探しに奔走しなければならなくなる。だが超優良助っ人コンビの代わりは普通に考えても、そう簡単に見つからない。

 昨オフもFA 市場で3選手を獲得したもののお世辞にも成功したとは言い難い状況であったことを顧みれば仮に今オフ、他球団から代役候補となりそうな人材がストーブリーグであふれ出てきたとしても獲得にはどうしても慎重にならざるを得ないはずだ。

 いずれも推定だが、両助っ人右腕の今季年俸はマイコラスが2億4000万円、マシソンは2億7500万円だ。

 球界内でも「マイコラスとマシソンの残留交渉には少なくとも10億円以上のカネがかかる。両投手の代理人も今オフ、相当強気で出てきそうな気配だけに2年連続で優勝を逃して“厳冬更改”が基本線の巨人としてはかなり頭の痛い問題となる」ともっぱら。

 いずれにしても巨人は今季の戦いが終了した後、グラウンド外において来季の命運を握る攻防戦にプレーボールがかけられることになる。


臼北信行

ベースボールチャンネル編集部