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あえて女性専用車両に乗る「男性の言い分」

9/21(木) 5:31配信

東洋経済オンライン

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 知らずに乗り込んだらそれが女性専用車両で、思い切り冷たい視線を浴びた、という経験をしたことがある男性は少なくないはずだ。

 しかし、女性専用車両に対する反対の意味を込めて、あえて女性専用車両への乗車を実践している人もいる。横浜市内に住む自称「ドクター差別」こと兼松信之氏は、女性専用車両が登場したときから、その運用方法に異議を唱え、女性専用車両への乗車運動を続けている。

■女性専用車両は「任意協力」で成り立っている

 異議を唱えているのは、あくまで「女性専用車両の運用方法」なのだという。女性専用車両は男性がほかの車両に乗車するよう、任意に協力を求めるものであって、法律で強制されているわけではない。だからそもそも“専用”という名称を付けることもおかしいのに、鉄道会社は男性の乗車を禁止するかのような運用をしている。だから勘違いをした女性たちが、男性が乗車すると白い目で見たり、注意したりする、という主張なのだ。

 兼松氏は鉄道会社に対し、あたかも男性の乗車を禁止するような運用を改め、男性の任意協力のうえに成り立つ制度であることと、男性も利用できるのだということをアナウンスすべきであり、鉄道会社の社員が女性専用車両に乗っている男性にほかの車両への移動を促すような運用はやめるよう求め続けている。

 すでにリタイアしている兼松氏は、電車賃を支払い、あらゆる路線の女性専用車両に、仲間とおそろいの「女性専用車は法律上も契約上も誰でも乗れます」というロゴが背中に入ったポロシャツを着用して乗車する運動を続けている。

 当然のように白い目で見られるし、口論になった揚げ句、相手の女性から暴力を振るわれたこともあるというが、目的は「男性も乗れるのだということを確認すること」。したがって、「女性専用車両自体に反対しているわけではない」。

 それではなぜ、自腹で乗車賃を支払ってまでこのような運動をしているのか。「明らかに男性差別だから。女性はどの車両にも乗れるのに、男だというだけで乗りたい場所に乗れないなんて、こんなバカな話はない。女性の6割が痴漢被害の経験があるらしいが、加害者は男性全体のほんの一部。それなのに、痴漢を働く男とそうでない男をいっしょくたにするなんて、江戸時代の連座制よりひどい」。

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