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フィンランドで隠し撮りされた「怪物」の悲劇

9/22(金) 18:01配信

ニューズウィーク日本版

人間の手によって醜く変形させられ、苦しい生の末に殺される動物たち

フィンランドの動物愛護団体「動物の権利」は、毛皮を採るため異常に太らされた動物の証拠映像を入手した。匿名の活動家たちが夜、5つの毛皮農場に忍び込んで撮影したものだ。

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この奇態な毛のかたまりはなんと、異常なまでに太らされたキツネ。だぶついた毛皮は幾重にも波打ち、自分の重さで動くこともままならない。折りたたまれた毛皮は感染症にもかかりやすい。動物に苦痛を与えるのは違法と定めているフィンランドでこんな動物虐待が行われていたことに、関係者は大きな衝撃を受けている。

毛皮生産者の団体「ファー・ヨーロッパ」は直ちに声明を出して反論した。「フィンランドの動物の福祉に関するルールは、ヨーロッパでも最も厳しい」と、CEOのマッテ・ニールセンは言う。キツネを肥大化させることなど許されるはずもなく、違法業者が少しでも早く摘発されるよう、協力するという。

(写真)肥大化した白ホッキョクギツネ

毛皮農場は、ミンクやキツネなどを繁殖し、育て、毛皮を採るために殺す。キツネなら1歳未満で殺すのが普通だ。

多くの動物愛護団体は、毛皮産業は存在自体が倫理にもとると考える。「一生こんな小さい檻に閉じ込めること自体が間違いだ」と、「動物の権利」のクリスト・ムウリマアは言う。
一方、毛皮生産の禁止より、繁殖や飼育の方法をできるだけ快適にしようとする団体もある。と殺の直前まで、飢えも苦痛もストレスもないよい「人生」を送ってもらうようにするのが虐待をなくす近道だという。

(写真)肥大化したアカギツネ

毛皮反対派でも賛成派でも、本来の姿と似ても似つかないモンスターと化したキツネを見て非難しない人はいない。ファー・ヨーロッパのニールセンは言う。「私は多くの農場を訪ねるが、そこで見かける動物たちはみな健康そのものだ」

モンスターキツネの発見は、これ一度きりであってもらいたい。

クリスティン・ヒューゴ

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