ここから本文です

「小池旋風」に乗りきれず… 細野豪志のオロオロ新党

9/25(月) 13:30配信

デイリー新潮

 永田町という大海原に吹き始めた「解散風」を前にして、飛ぶ鳥を落とす勢いの「小池旋風」にあやかろうとする男たち。中でも、「離党丸」という名の帆船を操る細野豪志元環境相は、目指す港の「新党」への舵取りが曖昧で、終始オロオロしているというのだが……。

 ***

 民進党の前原誠司新代表に反旗を翻す“離党ドミノ”が続いた。党本部の再三の慰留にもかかわらず、比例北関東ブロック選出の鈴木義弘衆院議員、神奈川9区の笠(りゅう)浩史衆院議員と、同じく16区の後藤祐一衆院議員が、相次いで三下り半を突きつけたのである。

 彼ら3人は、8月に離党した細野氏が率いる派閥グループ「自誓会(じせいかい)」のメンバーで、いわば親分の後を追って党を離れた面子だ。9月13日にあった鈴木氏の離党会見では、終了間際に細野氏がサプライズで登場。新党に向けて絆の強さをアピールした。

 満面の笑みの細野氏は、

「今日は鈴木さんの離党ということで、連携していきたいという思いも含めて参りました。頑張りましょう」

 と、ガッチリ握手をしたものの、会見を終え報道陣のカメラから解放されるや、

「いざ離党して話を進めてみても、まとまらないんだよね……。何も決まらない」

 と言い放ち、側近たちにボヤく始末だったという。いったい何があったのか。

 政治部記者によれば、

「秋の臨時国会を前に、細野氏は『小池新党』を模索する若狭勝衆院議員や、4月に民進を離党した長島昭久元防衛副大臣と、統一会派の結成を目指した。けれど、若狭氏と長島氏の間の溝が深く、細野氏は会派結成を断念していたのです」

「幹事長でもいい」

 細野氏が嘆く理由はそれだけではない。背景には若狭氏の“暴走”があった。

「9月14日に突然会見を開いた若狭氏は、新党の目玉は一院制だとブチ上げた。細野氏も同じ考えだと吹聴するけど、本当に同意がとれているとは思えない」

 と明かすのは都民ファースト関係者である。

「報じられている以外に、実は細野氏と若狭氏は水面下で十数回も話し合っているが、まったく足並みが揃わない。若狭氏は、“一院制を達成するまで消費増税は延期と言えば、世間はついてくる”なんて突拍子もないことを言うからね」

 小池知事を支えてきた自負心から、新党代表は自分だと考えているのだ。

「若狭氏は、都知事選以降はやたらとマスコミに露出したがり、“俺が政局だ”なんて口にしていますよ」(同)

 そんな若狭氏に嫌悪感を抱く民進離党組の長島氏らは、「小池新党」との連携に否定的という。

 先の記者が話を継ぐには、

「民進離党者だけで、政党成立要件である現役国会議員が5人揃う。若狭氏を外しても新党は実現可能です」

 ならば、細野氏が主導して動き出すかと思えば、名前とは裏腹に、「豪」快さを欠く「志」を露呈していた。

「それでも小池旋風に乗りたいと考える細野氏は、“合流できるなら幹事長でもいい”と口走り、周囲からは“政治生命を懸けて離党したのに、なぜ新党の頭になろうとしないのか”と諫められているのです」(同)

 どっちつかずでオロオロするうち、総理に先手を打たれた格好の細野氏。選挙前には新党を作る見込みだが、風を見誤れば、「離党丸」が泥船と化すのは必至なのだ。

「週刊新潮」2017年9月28日号 掲載

新潮社

最終更新:9/28(木) 12:49
デイリー新潮

記事提供社からのご案内(外部サイト)

デイリー新潮

新潮社

「週刊新潮」毎週木曜日発売
「新潮45」毎月18日発売

「デイリー新潮」は「週刊新潮」と「新潮45」の記事を配信する総合ニュースサイトです。