ここから本文です

3歳の娘を針で刺し続ける…妻はなぜ虐待をしてしまったのか

9/29(金) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

● 突然怒り出した妻は 愛娘を針で刺し続けた

 娘(3歳)と2人きりで過ごす、普段通りの夜だった。

 夫の正俊さん(仮名・38歳)は仕事で、帰宅は連日10時を回る。

 「さあ、やるぞ」

 午後7時。夕食の片づけを終えた薫子さん(仮名・35歳)は、張り切った様子でパソコンの前に座った。彼女は最近、市が主催するカルチャークラブで知り合った友人に誘われ、仲間4人と共にあるトークイベントの開催に取り組んでいる。今夜はトークのテーマを考えて、仲間たちへのプレゼン用書類を作成しなくてはならない。

 すぐそばで、絵本をめくっている娘。まだ字は読めないが、読んでいるつもり。可愛らしい声で、何やら楽しそうにしゃべっている。

 ……1時間が経過した。思考はまったく進まなかった。あれこれ思いつくテーマは、どれもありきたりでつまらない。

 (こんなんじゃ馬鹿にされる)

 そう焦るほど、頭は働かなくなる。

 娘は寂しくなってきたのだろう。「ねえ、ママ」と、しきりに話しかけてくる。無理はない。1時間も一人遊びするなんて、普段では考えられない。母子はいつも、夕食から寝るまでの時間、楽しくおしゃべりしているのだ。

 (この子を寝かしつけてから考えようかな)

 とも思ったが、それにしても、まったく考えが湧いてこない自分に腹が立ち、イライラしてきた。

 「ねぇママ。ママー、もしもし、聞こえてまちゅか」

 何度話しかけてもまともに返事をしない母親の耳元で、娘はおどけた様子で叫んだ。

 「ごめんごめん、聞こえてますよー」

 いつもの薫子さんなら、そう返答して、娘をむぎゅーっと抱きしめる所だが、今日は違った。

 「うるさい、うるさい、うるさい。ママは忙しいの!あんた、そんなこともわからないの。馬鹿じゃないの」

 小さな肩を掴んでゆさぶり、怒鳴っていた。

 「ママ…」

 娘はきょとんとしたまま、固まっている。

 「あなたは本当に悪い子ね。お仕置きをしないと、いけないわ」

 つぶやいた薫子さんが手にしたのは、裁縫に使う縫い針だった。なぜ、そんなものを取り出したのか、自分でもわからなかった。

 「ママ、ごめんなさい、ごめんなさい」

 泣いて謝る娘の身体を押さえつけ、指、腕、背中、足……全身をチクチクチクチク刺し続けた。

1/3ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

特集1 徹底比較
損しないマンション×戸建て×中古リノベ
特集2 半導体の王者に迫る“下克上”
アームvsインテルvsエヌビディア

Yahoo!ニュースからのお知らせ