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政局の先読みは小池氏ではなく音喜多氏に軍配が上がる? --- 尾藤 克之

10/6(金) 16:47配信

アゴラ

音喜多議員の政局のヨミは秀逸

くら替えする政治家の中には、アイキャッチ画像のように安保法の衆議院採決の際にプラカードを掲げて猛反対した議員がいる。命がけで猛反対した理念を捨てるのだろうか。そして、そのような政治家が「希望の党・第1次公認」として名を連ねている。魂を売ってしまったのか。驚きを禁じ得ない。希望の党の足かせにならないか心配である。

ニュース各誌によれば、アゴラでもお馴染みの、都民ファーストの会都議の、音喜多駿氏、上田令子氏が離党を表明したとある。音喜多氏は都政の問題が山積するなか、小池知事が国政政党の代表に就任したことなどに反発した。さらに、「連合」は、希望の党の支援を見送る方向で調整に入ったとされている。

連合の主力労組電力労連は原発を推進している。希望の党は原発ゼロ。連合にすれば、見送りは当然の判断になるが、くら替えした政治家には痛手になる。そう考えると、ここまでの政局をヨミきった、音喜多氏の先見性は秀逸ということになる。しかも、自らの存在感をアピールできる絶妙のタイミング。状況次第では衆院選立候補もあり得るように思う。

そういえば、都議選でUAゼンセンから都民ファースト支援を取り付けた敏腕都議がいた。その功績が認められて都議団幹事長にも就任している。増子博樹幹事長に、原発に関連する施策の意思決定や判断のプロセスについてお聞きしたいものである。UAゼンセンなどの労組側にはどのように説明をしているのだろうか。

メディアが発信する政局を読む

拙著『007に学ぶ仕事術』(http://amzn.to/2vROxrK)でも触れているが、007シリーズの80年代までは、アメリカ・旧ソ連による冷戦構造が色濃く反映している。2000年以降は、テロ問題が敵として登場してくる。007シリーズなら今回の舞台をどのように描くのだろうか。私にはムーアの作品にあるような一種のコメディさを感じずにはいられない。

メディアには、社会の中で発生している事象を精査し、体系的に取りまとめる役割が求められる。過去のように報道によって世論を扇動し、一般市民を啓蒙する手法は通じない。メディアに期待されるものは刻々と変化している。

さて、少々話は変わるが、アゴラの一昨年同時期のアクセス数(月間)は、単体で300万PV、Yahoo!ニュース等への配信分も含めても全体で700万PVほどだった。昨年~今年は、単体1000万PV、全体3000万PVを実現している。今回、私が書いた記事は情報の読み方になるが、非常によい教材がある。手に取ってもらいたい。

参考書籍
『朝日新聞がなくなる日 - “反権力ごっこ”とフェイクニュース』(ワニブックス)(http://amzn.to/2vKNTwd)
新田哲史(著)、宇佐美典也(著)

尾藤克之
コラムニスト

尾藤 克之

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最終更新:10/6(金) 16:47
アゴラ

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