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羽生結弦のライバルが選ぶ戦略。ハビエルは表現力、チェンはジャンプ

10/11(水) 17:01配信

webスポルティーバ

 来年2月に開催される平昌五輪。フィギュアスケート男子シングルのメダル争いで、羽生結弦や宇野昌磨ら日本勢のライバルになる新鋭ネイサン・チェン(アメリカ)と前世界王者のハビエル・フェルナンデス(スペイン)の2人が、ジャパンオープンにそろって顔を見せた。フリーのみで競われた大会結果は、4回転のトーループとサルコウの2本しか跳ばなかったフェルナンデスが、計4本も跳んだチェンを抑えて男子のトップになった。

【写真】羽生結弦ほかトップのスケーターの演技

 ジャンプで大きなミスを出さなかったフェルナンデスは、ブライアン・オーサーコーチが愛弟子のために数年前からアイデアを温め、満を持して作ったという「ラ・マンチャの男」のプログラムを見応えある演技力でまとめた。演技構成点でただひとり90点台の93.14点の高得点をマーク。技術点でもチェンを上回る96.33点を出して気を吐いた。

「オリンピックでやる演目としては、このプログラムはぴったりで素晴らしいと思っています。母国のスペインに関係していますし、ラ・マンチャの男というキャラクターはいろいろな解釈が可能な点も興味深い。そして、これまでの自分のスケートキャリアをいろいろな要素を使って表現できるプログラムになりました」

 フェルナンデスにキャラクターを演じさせたら、男子スケーターの中で右に出るものはいないだけに、五輪用に作った勝負のプログラムは大きな助けになることは間違いない。ジャパンオープンのフェルナンデスは本調子にはほど遠かったが、それでもまずまずの得点評価を出せたことは、五輪に向けても自信となったはずだ。

「いつものようにスケートのシーズンが始まっただけで、そこにプラスアルファ、オリンピックがあるという気持ちです。僕にとって、オリンピックを含めた大会は、ツールだと思っています。試合を通して演技やスケーティングに磨きをかけて、さらに上達させていくための道具なんです。そして、大会ごとにどんどん自分の力を向上させていき、オリンピックのときに100パーセントにして最高の演技、最高のスケートを見せるようにしていきたいと思っています」

 自分よりも若い選手たちが4回転を何種類も、何本も跳んでも、フェルナンデスは演技とのバランスとプログラムの完成度を重視する。今季はフリーで2種類計3本の4回転を組み込んで、ジャンプの質で勝負するつもりのようだ。

フェルナンデスとは別のアプローチで初めての五輪に挑むのが、「ミスター4回転」と言ってもいい4回転ジャンプの申し子、18歳のチェンだろう。

 シニアデビューを果たした昨季は、グランプリシリーズ(GP)のNHK杯では堂々の銀メダルに輝き、初出場となったGPファイナルではフリーで3種類の4回転をすべて成功させて総合2位となった。そして、四大陸選手権で圧巻の演技を見せて優勝。この大会では、ショートプログラム(SP)で国際スケート連盟(ISU)大会史上3人目となる100点超え。フリーでは4回転ジャンプを5回成功させた。さらにその後の世界選手権のフリーでは計6本の4回転ジャンプに挑んでいる。

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最終更新:10/11(水) 17:01
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