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DeNAラミレス監督の「頑固采配」を支える、筒香ら選手との深い絆

10/12(木) 11:40配信

webスポルティーバ

「自分の信念を貫く監督です。とにかく選手たちを強く信頼していて、そういった部分では頑固者かもしれません。バントをしないなど、いろいろと批判を受けましたが、ラミレス監督はそれを承知の上で、データに基づいて采配しています」

■時空を超えて現れた「昭和のスラッガー」DeNA宮崎敏郎の正体

 そう語るのは、今シーズンからアレックス・ラミレス監督の右腕として横浜DeNAベイスターズを支えた青山道雄総合コーチである。

 昨シーズン同様3位で2年連続Aクラス入りを決めたDeNAだが、特筆すべきは昨年の借金2から今季は貯金8と増やし、16年ぶりに勝率5割以上を記録したことだ。「どうスタートするのかではなく、どう終わるかが大事」とラミレス監督は常々語っていたが、まさにそれを証明したシーズンとなった。

 レギュラーに固定した宮崎敏郎が首位打者を獲得するなど大当たりの起用もあったが、その一方で常識外れともとれる采配も目立った1年だった。

 シーズン序盤、なかなか調子が上がらなかった桑原将志を1番で固定し続け、同様に不振の倉本寿彦を9番で起用し、8番にはピッチャーを入れた。さらに6月下旬には筒香嘉智を4番から3番に配置転換するなど、その采配はたびたび物議を醸(かも)した。

 青山コーチはこれらの決断について、次のように語る。

「当然、我々としても意見を言わせてもらいましたが、最終的に決断するのは監督ですし、なぜこのような起用をするのか、きちんと説明は受けています。結局、責任はベンチが取ることですし、きっと監督には確信があったのだと思います」

 シーズン序盤に不振を極めた桑原と倉本を、ほかの選手に代えるという選択肢もあっただろう。青山コーチが続ける。

「そうですね。普通だったら代えていると思いますし、我々も意見はしました。だけど監督は『絶対に代えない。彼らを信用している』と言い続けていました。ブレたくないという気持ちもあったと思いますし、本当に我慢強いですよ。最終的に桑原も倉本も、意気に感じて結果を出しましたからね」

 復調した桑原は7月の月間MVPを獲得し、倉本は打率.262ながら得点圏打率.342(リーグ2位)と勝負強さを発揮した。さらに筒香も8月の月間MVPに輝くなど、ラミレス監督の起用に結果で応えてみせた。

 また、ラミレス監督はAクラスになれた一番の要因として「リリーフ陣が頑張ってくれたおかげ」と語ったが、救援防御率は3.90と安定感を欠き、昨シーズンに比べて継投で苦しんだ印象があった。

 昨年は須田幸太、田中健二朗、三上朋也、山崎康晃の4人が勝ちパターンで投入されたが、今シーズンは年間を通して安定した投手が少なく、ピークを見極めての起用となり、結果、5人ものリリーフ投手が60試合以上に登板することとなった。

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最終更新:10/12(木) 11:40
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