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メッシには従うが、カバーニは認めん。パリの新王様・ネイマールの野望

10/12(木) 17:40配信

webスポルティーバ

 9月17日に行なわれたリーグアン第6節リヨン戦で、パリ・サンジェルマン(PSG)のネイマールとエディソン・カバーニが、どちらがPKを蹴るかを巡って言い争いになったことは、たちまちニュースとして世界中に知れ渡った。

【写真】「カバーニ外し」が明らかになった瞬間

 伏線があった。問題のPKのシーンの25分前、ネイマールが相手ゴール前で倒されて絶好の位置でFKを得た際、カバーニがボールを手にして蹴ろうとすると、ネイマールの親友である右SBダニエウ・アウベスが強引にボールを奪い取り、ネイマールに渡して蹴らせたのである。ネイマールは素晴らしいキックを放ったが、GKの好守に阻まれた。カバーニはFKを”横取り”されたこともあり、PKは頑として譲らなかったのだろう。

 試合後、「ロッカールームでネイマールとカバーニが言い争い、つかみ合いの喧嘩になりそうなところをCBチアゴ・シウバが仲裁に入った」「ネイマールがカバーニの売却をクラブ会長に願い出た」といった報道も出て、この件はさらに大きな話題となった。しかし、21日には「この騒動に関し、ネイマールがチームメイトに謝罪した」という情報が流れ、26日にウナイ・エメリ監督が「PKのキッカーは私が決めた」と語ったことで、事態は沈静化した。

 翌27日、PSGはチャンピオンズリーグ(CL)グループリーグでバイエルン・ミュンヘンと対戦。騒動後、ネイマールとカバーニが一緒にプレーする最初の試合で、2人の関係はどうなのか、PKがあれば誰が蹴るのかも注目を集めた。

 2分、ネイマールのドリブル突破からダニエウ・アウベスがシュートを決めてPSGが先制する。大喜びするブラジル軍団に対し、カバーニは控えめに喜びの輪に加わった。
 
 2人の亀裂が明白になったのは、31分にPSGが追加点を挙げたときだった。キリアン・ムバッペが右サイドを突破してクロスを入れると、カバーニがゴールに蹴り込んだ。このとき、ネイマールはカバーニのすぐ近くにいたにもかかわらず、あえて遠くのムバッペに駆け寄って抱きついたからだ。

 そして30日に行なわれたリーグアン第8節のボルドー戦(ホーム)では、ゴールに近い位置のFKを2人が1度ずつ担い、PKはネイマールが蹴って決めた。

 一連のプレーを見て感じられたのは、どうやらエメリ監督がPKキッカーにネイマールを選んだらしいこと、FKについては誰が蹴るかは選手たちに任せているらしいことだ。

 今後のネイマールとカバーニの関係に関しては、いくつかの仮説が考えられる。ネイマールは相変わらずPKを蹴ることにこだわっており、ひいてはチームの王様になりたいと思っているようだ。このため、必要とあれば他のブラジル選手や自分の”子分”となりつつあるムバッペらと組んでカバーニ外しに動くかもしれない。

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最終更新:10/12(木) 17:45
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