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乳首に突然鋭い痛み…50代女性が「適齢期」の病気とは

10/13(金) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

● 突然の乳首の痛み (乳がんかも)と不安になった

 「ひっ」

 香澄さん(仮名50歳)は、左胸の鋭い痛みに小さな悲鳴をあげた。それは今まで経験したことのない痛みだった。乳首の脇、乳輪の奥のほうに極細の針を刺し込むと同時に電流を流したような感じ…。いったい何が起きたのだろう。勤務中ではあるがトイレに行き、胸をのぞいてみたが、何ともなっていない。胸の中心あたりに赤い吹き出物のようなものが2、3粒あるだけだ。

 (おかしいなぁ。どうしたんだろう)

 席に戻り、仕事を再開してしばらくすると再びキュンと痛んだ。なんとなくわき腹から腋の下あたりも痛んでいるような気がする。

 (何、これ?)

 困惑しながらも我慢できないほどではなかったため、夕方までの勤務を終え、帰宅した。

 さっそくパソコンに「胸の痛み」と入力し、検索してみる。

 まず出てきたのは、「排卵時期なのかも」「妊娠しているのかも」「更年期だからかも」などの可能性。要するに、女性ホルモンの関係で、乳首が痛くなることがあるというのだ。

 しかし、既に閉経しているので、排卵も妊娠も関係ない。更年期による不定愁訴というのはあり得るが、こんなに突然来るものだろうか。なんとなく納得し難かった。

 「ストレス説」というのも見つけた。

 もちろんストレスはある。というのも香澄さんは、郷里で暮す父親が2ヵ月前に胃がんで亡くなったばかり。大切な人を失った悲しみもさることながら、週末のたびに帰省し、死に至るまでの看病に葬式、その後の相続手続き等々を、仕事しながらこなすのは尋常じゃなく大変だった。しかも彼女は一人娘。独りぼっちになってしまった母親を支えてあげなくてはならない。夫の英明さん(仮名・55歳)との家庭生活、仕事、実家通いのルーティンはきつかった。

 しかし、自分の人生で、ストレスがない時期なんてなかったように思うし、それが原因で痛みが出たというのなら、心因性ということになるのだろうか。はっきり言ってピンとこない。少し前には食欲不振と嘔吐で消化器科を受診し、「ストレスのせいでしょう。腸がぜんぜん動いていませんよ」と言われたばかりだったが、あまり気にしていなかった。

 (なんでもかんでもストレスのせいにするのって、安直よねー)

 つぶやきながら、今度は「乳首の痛み、病気」で検索してみた。

 「乳腺炎」「乳頭炎・乳輪炎」「乳がん」…!

 香澄さんの視線が止まった。

 (乳がん、まさかね。だって検診を受けたばかりだし、しこりなんてないよ)

 ドキドキしながら、乳首の周囲や乳房を丹念に探ってみたが異常はない。ただ、あの痛みだけは繰り返しやってくる。

 (朝起きたら、ケロッと治っていてくれないかな)

 願いながら、眠りについたが、翌朝目覚めると、今度は胸から首、背中にかけての範囲が、おかしくなっていた。

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