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神戸製鋼所“救済"で思惑銘柄に矛先か

10/13(金) 21:01配信

会社四季報オンライン

 10月13日の東京株式市場では高嶺の花の値ガサ株が日経平均株価の押し上げを主導する局所的な上げ相場を展開。日経平均は2万1000円台を突破し、21年ぶりの高値をつけた。

 来週から米国企業の四半期決算発表が本格化する。ヤマ場は24~26日になるため来週のNY株式市況は様子見姿勢が強まるかもしれない。そのNY市場が大幅に反落した場合、値ガサ株が牽引する日経平均株価の上昇ピッチは小休止するだろう。となれば出遅れた銘柄へと物色の矛先は向かうのが必然だ。

 上値を追っていけそうな人気実力株はたくさんある。PBR(株価純資産倍率)上位の中から探すと、ディップ(2379)、エムスリー(2413)、MonotaRO(3064)など。これらは日経平均に採用されていない1部上場銘柄で、週足チャートを見ると大きく出遅れていることがわかる。

 ところで神戸製鋼所(5406)は株価の急続落が指し示すとおり、企業存続のリスクが高まっている。事業を解体して同業他社に身売りされるという観測が一部で流れており、ジェイ エフ イー ホールディングス(5411)が買い取り相手として浮上した。神戸製鋼所の第3位株主である新日鐵住金(5401)は、過去の経緯から経営統合には後ろ向きかもしれない。それでも水面化で救済に一肌脱がざるをえないだろう。ライバルの中国勢の手に神戸製鋼所の事業が渡ることを避けるためだ。来週は鉄鋼、金属製品、窯業、建機などが業界再編の思惑で売り買いされる可能性があるので注目したい。

 もう一つの注目材料である衆院選は22日の投開票日まで5営業日となった。関連銘柄の値動きは明暗が分かれている。大定番であるムサシ(7521)が冴えないのは、選挙特需の収益貢献度合いをマーケットが厳しく見通しているからだろう。一方で世論調査のベルシステム24ホールディングス(6183)は13日も高値を更新した。りらいあコミュニケーションズ(4708)は出遅れが懸念されたが13日は好反発した。

 公約の関連でいえば、教育無償化が目立つ。公立学校の受験指導を展開するステップ(9795)が先導。保育所のJPホールディグス(2749)は緩慢なままだが、ライクキッズネクスト(6065)は13日になって好反発した。学習塾の明光ネットワークジャパン(4668)のように業績が芳しくない銘柄は対象外なので、関連銘柄は選別をしっかりと行いたい。

(『株式ウイークリー』編集長)
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

古庄 英一

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