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【ドラフト候補の肖像】九州学院高・村上宗隆 熊本にいる“打って、守って、走れる”捕手

10/19(木) 11:02配信

週刊ベースボールONLINE

広角に本塁打を打てるバッティング

 平常心。リラックスした良い表情である。人生の岐路を間もなく迎えようとしているが、九州学院高・村上宗隆捕手は、自然体で10月26日のドラフト会議を待っている。

「いつもと変わらないです。自分ではどうすることもできないので……」

 1年夏の甲子園に「四番・一塁」で出場。早実・清宮幸太郎と同学年、同ポジション、左のスラッガーという共通点から、多くの注目を浴びた。だが、あまりの環境の変化に戸惑い、4打数無安打とチームも初戦敗退を喫した。

 1年秋からは、熊本東シニア時代から慣れ親しんだ捕手(三番)に定着。しかし1年夏以降、甲子園の土を踏めなかった。この間、秀岳館高が今夏まで4季連続出場。村上が主将としてけん引した今夏も、九州学院高は県大会決勝で涙をのんでいる。

 高校通算52本塁打。九州学院高・坂井宏安監督が「右から4割、3割(中堅)、3割(左翼)」と打球方向の内訳を説明するように、広角にスタンドインできるのが持ち味だ。

 捕手としても二塁送球1.83秒の強肩で「打てるキャッチャー」として、スカウトからの評価が高い。また、50メートル走6.1秒と足が使えるのもセールスポイントだ。

 6月には侍ジャパンU-18代表第一次候補30人に選出。だか、最終選考からは漏れた。

「選ばれた全員には、だれにも負けたくない」

 名前こそ挙げないが清宮、履正社高・安田尚憲、そして同じ捕手の広陵高・中村奨成らのスラッガーには相当なライバル意識があるようだ。

 ドラフトはあくまで通過点だと言う。

「そこからが、スタートライン。浮かれている暇はない。球団? どこでも良いです。必要とされるチームで頑張りたい」

 村上は静かに「10・26」を待っている。

文=岡本朋祐 写真=BBM

週刊ベースボール

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