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USJ再生の森岡氏が新会社「刀」を作った理由

10/19(木) 11:33配信

東洋経済オンライン

日本を代表するマーケッター、森岡毅氏が動いた。米P&G退社後、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)で再建を主導、緻密な需要予測などを基にアニメやゲームとの斬新なコラボで驚異的ヒットを連発。年間入場者数700万人台で低迷していた「瀕死の映画テーマパーク」は在籍6年半で同2倍増となり、いまや世界有数のエンターテインメント空間へと生まれ変わった。金字塔を打ち立てUSJを卒業した森岡氏は、このほど自ら会社を設立。企業名は、ズバリ「刀」。いわば「チーム森岡」が一丸となってマーケティングノウハウを顧客企業にカスタマイズしながらライセンス、再生を請け負う企業だ。設立の背景や、コンサルタントとの違い、今後の目標などについて、森岡氏に聞く。

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■「USJ再生」のなかで、見えてきたこと

 ――なぜ会社設立に至ったのですか。背景も含めお聞かせください。

 実は、P&Gを退社してUSJに入社したときと、動機は太いところではつながっています。もともと私は通常の仕事の傍ら、日本の「P&Gマーケティング大学」でも7年間教えたなかで、マーケティングのケーススタディを日本化・標準化したり、教え方の開発をしたり、理論を体系化しながら、近年ではその成果の一部を本にしたりもしました。

 USJ再生のお手伝いをしたのも「この会社、マーケティングをもっとやったら、めちゃくちゃ伸びるのに」という思いがあり、P&Gで培ったものが生かせるか試してみたい」という気持ちがあったからです。幸い、この「大いなる実験」は成功しました。

 しかし反省点も明らかになりました。私はマーケッター(価値を創造するプロ)なので、「消費者が何を求めているのか」を明確にしながら全体の戦略を考えるのが得意です。しかし、会社を立て直すには需要予測から戦略人事までの各分野で、図抜けた「その道のプロ」が必要です。USJでこうした「図抜けたプロたちによる最強チーム」を作るのに2年もかかりました。

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