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「iPhone X」と「iPhone 8」買い替えるならどっち?両端末を実際に試したスマホ賢者たちがジャッジ!

10/21(土) 8:11配信

@DIME

 スマートフォン業界の最前線で取材する4人による、業界の裏側までわかる「スマホトーク」。今回は新型「iPhone」はどれを買ったら正解か? 議論します。10月16日発売の雑誌DIMEでもさらに濃密な、この座談会のスペシャル版を掲載中。合わせてご覧ください!

【写真】「iPhone X」と「iPhone 8」買い替えるならどっち?両端末を実際に試したスマホ賢者たちがジャッジ!

■どのiPhoneを買うべきか

房野氏:新しいiPhoneの価格はどう思いましたか?

法林氏:「iPhone X」(以降「X」)は強烈過ぎる。ドコモ版の64GBモデルが約12万5000円、256GBモデルが約14万4000円。高いなと思ったんですけどダメ押しがあって、「X」はアップルが提供する端末保証サービスの「AppleCare+」の価格が2万2800円。これを加えると64GBは15万円近く、256GBモデルは16万円を超える。MacBook Proを買える金額。

房野氏:通常iPhone向けのAppleCare+は1万4800円ですから、かなり上がりましたね。

石川氏:「X」の値段は1000ドルを超えるんじゃないかなと思っていたので、999ドルに抑えて、むしろがんばった気がします。日本で12万円、14万円になるのは仕方がない。

法林氏:iPhoneのラインアップ全体でみると、349ドルから999ドルまでバランスがとれていて、悪くはないと思うんですけど。

石川氏:アップルとしても「X」がメイン機種ではないと思う。海外だと「X」を見に行っても「高くて買えないから『iPhone 8(以降「8」)』、『8』も高いから『7』にしておくか」みたいな感じだと思うんです。日本でもY!mobile、UQ mobileが扱っている「iPhone SE」「iPhone 6s」がある。他のモデルが値下げされているので、アップルがシェアを伸ばす意味では、これでアリな気がします。

石野氏:逆に「8」は割安感がありますよね。「8」のCPUは「X」と同じ「A11 Bionic」でカメラもここまで進化しているんだったら、「8」でいいかなっていう気になる。

法林氏:「8 Plus」ね。

石野氏:僕は「8」でもいいと思いますけどね。

法林氏:僕は今回の発表を見て、これからのスマホはデュアルカメラが主流だけれど、撮るだけじゃなくて、ARも含めて、いかにいろんなことができるかだと思った。今回のモデルでいうと、どれを買うか迷ったとき、僕的には「8 Plus」で踏み止まり、「X」をパスするのもアリだと思う。64GBモデルでもいいかな。

房野氏:AR(拡張現実)ではiPhoneから見る現実の空間にビジュアルが重なって、ゲームがすごく面白そうでしたね。

石野氏:僕は逆だな。「8」は“片手で持てるiPhone“という感じでいいけれど、「8 Plus」と「X」は、かぶり過ぎというか近すぎる。値段差もサイズ差も少ないし、「8 Plus」のデュアルカメラは片方だけ光学手ブレ補正が載っていないとか、「X」と微妙な差が付いている。供給の話を抜きにすれば、「8 Plus」はなくして、「X」と「8」だけにしても良かったんじゃないかと思った。

石川氏:自分は今まで、メインはずっと小さいモデルだったんですけど、今回からは「Plus」にしようかと思っていて、「8 Plus」と「X」の組み合わせで持つと思う。人によって好みもあるし、大小の画面サイズ構成になると思う。「X」は別物、あくまでハイエンドモデルだと思う。2017年のタイミングでは、このラインアップで仕方がないのかな。気になるのは、来年以降、本当にホームボタンがなしの方向に行くのか、それともやっぱり従来のラインアップを残すのか。ホームボタンがないとダメという人も当然いるだろうし、悩ましいところかな。

房野氏:iPhoneの大きな特徴であった画面下のホームボタンが、「X」でなくなったのは驚きでした。

石野氏:従来モデルが今の「SE」扱いになって、ホームボタンなしがメインになるんじゃないかな。「X」は次の10年を見据えたモデルということで、まだ未完成。これから積み上げていくものだと思います。

■ワイヤレス充電や「eSIM」普及の起爆剤となるか

石川氏:この10年のiPhoneの進化を振り返ってみると、フィーチャーフォンがやってきたことをそのまま追いかけてきたに過ぎない気がする。まさかこのタイミングで、ワイヤレス充電の「Qi」(チー、ワイヤレス給電の国際標準規格。ドコモが「おくだけ充電」として端末に搭載したワイヤレス充電機能と同様のもの)がこんなに注目を浴びるとは思わなかった。

法林氏:今回の「8/8 Plus」と「7」の最大の違いは、ワイヤレス充電としかいいようがない。

石野氏:「Qi」は充電速度が遅くないですか?

法林氏:昔の「おくだけ充電」に比べれば格段に速い。

石野氏:それに比べればいいですけど、Galaxy S8/S8+なんかと比べると、ちょっと遅い感じがする。確かiPhoneはまだ5ワットでの充電なんですよね。

石川氏:年内にアップデートして、少し速くなる。

石野氏:どういうアップデートなんでしょうね。

法林氏:今は受け側のキャパシティを制御しているんじゃないかな。○○ワット以上は通さない、という感じにしているんだと思う。充電台がアップデートすることはないと思うから、アップデートで受け側(iPhone)の制御を止めるんだと思う。

石川氏:でも、なぜ今、制御しているんですかね。

法林氏:安全のためじゃない?

房野氏:爆発するとか?

法林氏:たぶん熱を心配しているんじゃないかな。そもそもワイヤレス充電は置きっぱなしにしていると危ない。

石川氏:謎なのが、「Qi」を採用しているという割に、アップルがいろいろ動いているらしいこと。アップル純正のワイヤレス充電器「AirPower」も、今はないけど、来年は出るという話だし。

石野氏:単に採用したいからというよりも、アップル仕様に変えていくために、「ワイヤレスパワーコンソーシアム」(ワイヤレス給電技術の国際標準規格を策定する業界団体)に入ったのかもしれません。

石川氏:アップルが「Qi」に本気になったことによって、「Qi」で充電できる場所が広がるだろうし、対応機器も増えるはず。「Apple Watch」が「eSIM」(イーシム、組み込み型SIM。通常のSIMカードのように差し替えることはせず、基板等に固定されるチップ型SIM)を採用したことでeSIMも広がるだろうし、振り返ればLTEだってアップルの功績が大きい。アップルに業界の主導権を握られている感じがしますね。

石野氏:今、主流のnanoSIMもiPhoneからでした。

房野氏:eSIMは通常のSIMカードより小さくできて、情報の書き換えが通信経由でできるのが便利ですから、広まっていきそうですね。

■「Apple Watch」で通話という新たな楽しみ方も

石川氏:電話がかかってくるからと、普段ずっとスマホを持ち歩いて、ついついSNSやネットを見るのでベットサイドに置き、トイレにまで持ち込むようになった。そんなスマホ中毒状態に若干、自分も嫌気がさしている部分があります。そういう中で、キャリアで販売される「Apple Watch」は同じ電話番号を登録して、単体で電話を受けられる。「Apple Watch」さえあれば電話は逃さず受けられるので、読書や仕事、ほかのことに集中できるデバイスとして魅力的だと感じています。面白いタイミングで、スマホとの距離を見直す良いものが出てきたと思います。使うのが楽しみです。

房野氏:今まで「Apple Watch」に否定的だった石野さんはどうですか。

石野氏:「Apple Watch」は電話なので、今回はセーフかな。

法林氏:以前はあんなに「Apple Watch」のことを否定していたのに(笑)

石川氏:ころっと変わった。

石野氏:「Apple Watch」というか、スマートウォッチ全般ですけどね。電話だったらセーフ。今までの「Apple Watch」はアクセサリーなんですよ。電話になったことで主役になる。

石川氏:ただ、「Apple Watch」は時計なのに、1年に1回買い換えなきゃいけないのが......。

石野氏:だから電話なんですよ。時計のくせにと思うとムカつくんですけど、電話だったらいいかと。

房野氏:そのうち「Apple Watch」にも月々の割引が付きそうですね。

石川氏:スマホ以外のキャッシュバックや実質0円はOKなので、そういう可能性があるかキャリア関係者に聞いてみたら、「月額350円しか取れないものに、そんなことはできない」ということでした。確かにそうだよなと。


法林氏:月々の割引は無理だけど、iPhoneを販売するときに「Apple Watch」を付けるとかはアリかもね。

石野氏:それ、いいなあ。

石川氏:「Apple Watch」は単独では契約できないので、使わせたらキャリアから逃れられなくなるので、いいと思いますけどね。

石野氏:アップルの発表会から戻ってきてすぐ、ドコモの広報の人に根掘り葉掘り聞いたんですけど、ドコモは主回線がiPhoneじゃなくても「Apple Watch」を契約できるんです。auもiPhoneとAndroidでSIMカードを使い回せるので、おそらく大丈夫。「Apple Watch」を買うこともできて、iPhoneさえあればアクティベーションができる。そのSIMをiPhoneから抜いてGalaxyに挿したら、「Apple Watch」とGalaxyに同時に着信する。それを聞いて「それ、オレ買うわ」って言いました。「それってどういう人にメリットがあるんですか」って聞かれたのえ、「僕ですね」って答えておきました(笑)

法林氏:それすごいな(笑)

石野氏:電池はもたないですけどね。

房野氏:単独で電話は取れるでしょうが、多くのアプリはiPhoneと連携しなくちゃいけませんよね。

石野氏:そうですね。

法林氏:iPhoneがないと、何のための「Apple Watch」だよってことになる。

石野氏:電話として使うための「Apple Watch」ですよ。新しい用途ですね(笑) GalaxyにiPhoneのSIMを入れて「Apple Watch」とGalaxyが同時着信する状態にしたときに、iPhoneにさらに別のキャリアのSIMを入れでも、Bluetoothを切ればOK。うん、いろんなギークな遊びも楽しめるいいアイテムだと思います。

房野氏:ちょっと気が早い話かと思いますが、次のiPhoneは「9」として出るのか、それとも「XX」みたいな感じで出てくるのか、どういう進化をしていくとみなさんは予想しますか?

石川氏:たぶん、従来のシリーズは残り続けますよ。ホームボタンがあるiPhoneは当分、残り続けると思います。「SE」から続くフルラインアップですね。「X」はハイエンドモデルですから、別の進化に期待したいです。

......続く!

次回は、新型『iPhone X』を試し斬りします。ご期待ください。

文/編集部

@DIME編集部

最終更新:10/21(土) 8:11
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