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ガツンと「叱る」と折れる部下。だったらホメればいい --- 尾藤 克之

2017/10/23(月) 16:42配信

アゴラ

アゴラでは、「出版道場」という出版ニーズに応えるための実践講座を年2回開催している。その影響もあり、著者や出版社から献本されることが非常に増えている。良著と思われるものを記事にしているが、今回は、『自分をほめる習慣』(すばる舎)(http://amzn.to/2gBtmap)を紹介したい。著者は、人材コンサルタントの原邦雄(以下、原氏)である。

キャプチャーのように、「うさぎ」の写真を使った表紙が印象的な本である。うさぎを使用する本は滅多にないので理由を考えてみた。あるペット屋のHPに、うさぎは感受性が豊かで、人の声を聞き分けると書かれていた。そのため、「ほめる」「しかる」が大切だとのこと。この本のテーマは「ほめる」。それに関連付けをしたものと推測した。

「ほめる」ことで自己を見つめなおす

――原氏によれば、人の悩みは、大きく分けて3つのカテゴリーがあるという。「人間関係」「仕事・お金」「健康」の3つになる。これらの悩みは自分をほめて「自己肯定感を高めること」によって、ある程度の解決が可能になるそうだ。

「この3つは、すべての人が大なり小なり悩みとして抱えています。自分をほめることでセルフイメージを高めていけば、これらも自然と解消されます。『人間関係』についての悩みは、残りの、『仕事・お金』『健康』にも大きく影響します。人間関係の悩みが解消されると、他にも良い影響を及ぼします。」(原氏)

「人間関係の悩みを解消するうえで、大切なスキルのひとつに『感情のコントロール』があります。人は感情の生き物です。どれだけ冷静でいようと思っても、相手のちょっとした言葉や振る輝いにイラっとしてしまったり、悲しい想いをしたり、逆に気遣いがすごく嬉しかったりするものです。」(同)

――ここで、推奨する方法は、「自分の感情を押し殺し常に笑顔でいるべき」とか「どんな理不尽にも耐え忍ぶ力を身につける」というものではない。つまり、感情をコントロールしてネガティブな意識を消し去るというものではない。

「むしろ、感情を出したいときは出していいのです。怒らなければいけないときは怒る、悲しんでもいいときは思い切り悲しむ、喜んでいいときは全力で喜ぶ。怒りや喜びの感情に振り回されて誰かと付き合うのではなく、『ここは怒りに入れよう』『今は喜びに入れよう』『悲しみに入れよう』というコントロールです。」(原氏)

「感情のコントロールができるようになるためには、『自分の軸』が必要になります。『そんなものない』と思うかもしれません。今はそれが隠れてしまって見えなくなっているだけ。『ほめる習慣』が身につけば見つけることができます。」(同)

――本書でいう、「ほめる」とは、自分が「自分はかけがえのない存在なのだ」ということに気づくことにある。日本人にはネガティブな人が多い。「自分のことをほめるなんて」と思う人もいるだろう。しかし、自己肯定感を高めることで自らを客観視することが可能になる。ポジティブシンキングはの手法としては間違えてはいない。

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最終更新:2017/10/23(月) 16:42
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