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ガツンと「叱る」と折れる部下。だったらホメればいい --- 尾藤 克之

2017/10/23(月) 16:42配信

アゴラ

「自分をほめる」という切り口について

2000年以降、多くの会社で成果主義人事制度が導入された。しかし、社員のマインドは疲弊し漠然とした不安が蔓延した。その後、社内活性化プログラムの一つでEQ( Emotional Intelligence Quotient)がブームになる。当時、私はEQを専門的に研究する機関に所属していたが、ここはEQ理論提唱者が認可した世界唯一の機関になる。

その後、EQブームは収束していったが、新たな理論が台頭してくる。本書の「ほめる」という切り口は、EQ理論で解釈することが可能である。私的自己意識、楽観性、セルフエフィカシーなどの素養が該当する。心理学用語や素養は難解で一般性を持つものではないが、本書の、「ほめる」は平易で誰にでもわかりやすい。

「ほめる」だけでは問題は解決しないが、自分をほめることで自分と向き合い、自らを客観視する作業はセルフマネジメントを高めるには効果的である。

また、「ほめる」スキルは、マネジメントにも効果を発揮する。やる気がなさそうな部下を目の前にすると、長所を見つけるのは難しいという人もいるかも知れない。しかし、いまの人は、ガツンと叱ると折れてしまう。さてどうしたものかと悩む管理職は多い。部下を成長させるには、適切に「ほめる」ことが効果的である。

本書で、述べているように、感情をコントロールして「ほめる」ことの効果は高い。頭ごなしに「叱る」と部下は凹む。頭ごなしに、ほめても、部下は凹まない。相手の感じ方によるが、ちょっと言葉が、マネジメント効果を高める契機になるかも知れない。もちろん、自分の意識を高める方法として「ほめる」を使用することも効果的である。

参考書籍
『1日1ほめで幸運を引き寄せる 自分をほめる習慣』(すばる舎)(http://amzn.to/2gBtmap)

尾藤克之
コラムニスト

尾藤 克之

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最終更新:2017/10/23(月) 16:42
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