ここから本文です

ネットで批判殺到 抗がん剤治療をやめた南果歩さんに会って感じたこと

10/24(火) 11:00配信

文春オンライン

 先日、女優の南果歩さんにインタビューする機会を得て、 「週刊文春」(2017年10月19日号) に「南果歩独占告白 乳がん公表1年半、初めて明かす苦悩の日々」というタイトルの記事を書きました。

 きっかけはネットニュースで、南果歩さんが「術後の抗がん剤治療やホルモン療法をストップし、糖質制限などの代替療法を行なっている」と報じられたことでした(BuzzFeed Japan 10月3日付「 乳がん治療中の南果歩さんの講演『責められるべきは本人ではない』 」)。 

 ちょうど私は、「週刊文春」で代替療法(民間療法)について記事にすべく、取材を進めているところでした(その記事は、南さんの翌週 10月26日号 に「著名人がすがった『がん民間療法』」のタイトルで掲載)。南果歩さんにも取材を申し込んだのは、どんな代替療法を、どんな考えで行っているのか、直接ご本人にお会いして確かめたいと思ったからです。

 詳細は記事をお読みいただければ幸いですが、ご本人によると、代替療法といっても緩やかな糖質制限のようなもので、それによってがんの再発予防になることも期待してはいるものの、むしろ「一般的な健康法に近い」とのことでした。

コメントが独り歩きして批判される芸能人

 しかし、亡くなったフリーアナウンサーの小林麻央さんが、「標準治療を拒否して代替療法に頼ったために手遅れになった」などと週刊誌で報道されたこともあって、ネットニュースのコメント欄などには、南さんの誤った選択が、多くの人に悪影響を与えるなどと批判する書き込みがたくさん見られました。

 そもそもが、10月1日に東京・有楽町で開かれたピンクリボンシンポジウムで南さんが語った一部を、「日刊スポーツ」が切り取って報じたことが発端だったのですが、発言が独り歩きして、一方的に批判されてしまう芸能人は、ちょっと可哀想だなとも思いました(日刊スポーツ17年10月3日付「 南果歩 抗がん剤ストップ中と明かす 」)。

 ご本人に話をうかがってみると、南さんの病との向き合い方には批判すべき点よりも、むしろ学ぶべきところがたくさんあったのです。その一つが、南さんの治療選択でした。代替療法をやっていることよりも、そちらの方を多くの人に知ってもらいたい。そう思いながら、私は記事を書きました。

1/3ページ

最終更新:10/24(火) 11:00
文春オンライン

記事提供社からのご案内(外部サイト)

世の中を驚かせるスクープから、
毎日の仕事や生活に役立つ話題まで、
"文春"発のニュースサイトです。

配信終了のお知らせ(11月16日)

  • nikkei BPnetの配信が終了しました。