ここから本文です

マルセイユ酒井が「狂気のダービー」で触れた“世界” ネイマールを落第させたサイドの攻防

2017/10/24(火) 17:26配信

Football ZONE web

因縁深きPSGとの「ル・クラスィク」にフル出場 ネイマール、ムバッペらと対峙

 フランスのリーグ・アンで22日、マルセイユ対パリ・サンジェルマン(PSG)の「ル・クラスィク」が行われた。世界のナショナル・ダービーの中でも、特異な位置を占めている一戦である。

【動画】マルセイユ酒井がPSGのネイマール&ムバッペと対決! 的確なタックルで突破を防ぐシーンも

 過去にはメインスタンドにいる当時パリ市長だったジャック・シラク(後のフランス大統領)目がけて手製のロケット弾が発射され、ある時はパルク・デ・プランスのアウェー座席がことごとく破壊されて投げ入れられ、破片が突き刺さった。今回もPSGのブラジル代表FWネイマールがCKを蹴るたびに物が投げ入れられ、警備員が盾でネイマールを守っていたが、こうした光景はもはや恒例行事と言っていいかもしれない。かつてPSGでプレーした元ブラジル代表MFのレオナルドもロナウジーニョも、同じ目に遭っていた。

 現在のマルセイユには、日本代表DF酒井宏樹がいる。相手のPSGにはネイマール、ウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニ、フランス代表FWキリアン・ムバッペなどスターが揃い、今季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝も狙える顔ぶれだ。酒井のいる右サイドでマッチアップするのはネイマールで、左SBのDFレイバン・クルザワも上がってくる。スタートポジションは右サイドだが、本来は左が得意なムバッペも流れてくる。

 最初に酒井とデュエルになったのは、怪童ムバッペだった。PSGで最も速い、いや現在世界でも最速の部類に入る18歳アタッカーの縦への仕掛けに対して、酒井はスライディングしながらクロスボールのコースを切る。ムバッペは素早く切り返したが、あっという間に起き上がっていた酒井がボールを奪った。

“ネイマール保護”の匂いがした警告

 ネイマールとの対決は後半。酒井がタックルすると、足を引っかけてしまいファウル。しかもイエローカードが提示される。その判定に珍しく憤然とする酒井。ネイマールは引っかかった足ではなく、なぜか手を気にしていた。

 この試合の開始前、メインスタンドに向かって両チームが整列するなか、ネイマールだけが遅れて登場している。たぶん演出なのだろう。テレビカメラは通路を走ってくるネイマールを捉えていた。酒井へのイエローカードには“ネイマール保護”の匂いがした。カードを出すほどのファウルには見えなかったが、ネイマールはPSGだけでなくリーグ・アンにとっても、スーパースターなのだろう。

 ネイマールは前半に同点ゴールを決めている。マルセイユのMFルイス・グスタボに先制点を許して迎えた同33分、MFアドリアン・ラビオのパスを左足でダイレクトで合わせてゴールした。しかし、その後のネイマールは酒井、FWフロリアン・トバン、MFアンドレ=フランク・ザンボ・アンギサらに厳重に監視され、これといった見せ場を作れずに立ち止まったままのプレーが目立ち、いつものネイマールと違っていた。そしてマルセイユがトバンのゴールで2-1とすると、ネイマールはFWルーカス・オカンポスへの報復行為でこの日2枚目のイエローカードをもらって、退場処分となった。

 現在のPSGは、カタール政府の“国策クラブ”と言っていい。2022年のワールドカップ開催へ向けて莫大な予算を組むカタールにとって、PSGとネイマールはいわば宣伝ツールになっている。バルセロナとの契約を打ち切り、その分PSGに投資した。

1/2ページ

最終更新:2017/10/24(火) 20:13
Football ZONE web

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Football ZONE web

fangate株式会社

日本代表や欧州各国リーグなど、国内外のサッカー情報を毎日更新