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安倍首相と小泉進次郎氏 意識し合う背景に親子2代の恩讐

10/31(火) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 総選挙で安倍晋三首相以上の動員力を見せつけ、「自民党の新しい顔」となった小泉進次郎・筆頭副幹事長は、1年ほど前から将来の首相の座を意識して官僚を集めた勉強会を立ちあげている。政権に大いなる影響を与える財務省と経産省、両方の官僚と勉強会を行っているのだ。

 いわば、官僚たちに“総理大臣養成ギプス”をつけられて訓練を受けてきた進次郎氏は、総理・総裁候補としての存在感をどんどん増し、いまや間違いなく「総理が最も恐れる男」となった。

 だが、27歳離れている安倍首相と進次郎氏には、地位も政治家としてのキャリアも天と地ほどの開きがある。本来ならライバル関係になどなり得ない。それでも、2人が互いを意識するのは親子2代の恩讐が関係している。

 安倍氏は進次郎氏の父・純一郎氏に政治家として引き立てられた。当選3回で官房副長官を務め、小泉首相の電撃訪朝に同行して拉致被害者の帰国をめぐる強硬姿勢で名を上げると、当選3回生の時に大臣未経験のまま自民党幹事長に大抜擢された(進次郎氏は今回の選挙で4回生に)。その後は官房長官(大臣)を1年経験しただけで小泉首相から政権を禅譲されて首相にのぼりつめた。

 祖父の岸信介・元首相、父の安倍晋太郎・元幹事長が築きあげた清和会(現在の細田派)のプリンスとして“七光り”でトントン拍子で出世の階段を駆け上ったのである。

 それだけに安倍氏は小泉氏の現役時代は“絶対服従”を貫いた。旧森派のベテランが安倍氏から打ち明けられたという2人のエピソードを証言する。

「小泉首相が郵政民営化を進めたとき、官房副長官だった安倍さんは党内の反対を押し切ってまで民営化が必要なのかと疑問を持っていた。そこで思いきって小泉さんに“どうして民営化なんですか”と尋ねた。すると、凄味の利いた声で“お前は黙って従っていればいいんだッ”と一喝され、それ以上何も言えなくなったそうです」

 総理にしてもらったという「恩」の陰には「讐」もある。十分な政治キャリアを積まないまま総理になった安倍氏は政権運営に苦しんだ。閣僚の失言とスキャンダルが相次いで参院選に大敗、第1次内閣はわずか1年で政権を投げ出さざるを得なかった。政治評論家の有馬晴海氏が語る。

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最終更新:10/31(火) 16:00
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