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便秘、内臓脂肪、ストレス、目的別にヨーグルト・乳酸菌を選ぶ方法

11/1(水) 11:30配信

@DIME

ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌が健康にいいことは知られているが、もう少しうまく摂り入れる方法がある。新宿大腸クリニック院長の後藤利夫医師によると、ヨーグルトの中に含まれる乳酸菌で体質改善を図りたい場合、目的に合った菌や食品を選ぶほうが効率的だという。

そこで、便通改善、内臓脂肪を減らす、リラックス・ストレスの緩和などの目的別に、適した乳酸菌の種類と該当商品を教えてもらった。

■乳酸菌は数千種類にも及ぶ

そもそも乳酸菌という細菌は存在しない。乳酸菌というのは総称らしい。後藤医師は乳酸菌について次のように話す。

「健康のために大切なのは、腸内で善玉菌と悪玉菌のバランスを保つことだということはすでに多くの方が知っていることでしょう。善玉菌を増やすことが健康への近道です。

善玉菌には乳酸菌のほか、ビフィズス菌や納豆菌、酵母菌、麹菌などがありますが、腸内でほとんどを占めるのは乳酸菌やその仲間であるビフィズス菌です。とはいえ乳酸菌という細菌があるわけではなく、乳酸菌とは『糖類を分解して多量の乳酸を作る細菌』の総称です。自然界には数千種類存在し、研究が進んでいるものだけでも数百種類にも上ります。

正式には、『菌属』『菌種』『菌株』の順に分類されて名前がついています。例えば、あるヨーグルトに含まれる乳酸菌は『ストレプトコッカス属・サーモフィラス菌・1131株』という名がついています」

■乳酸菌の基本的な働き

後藤医師によると、乳酸菌には膨大な種類があるが、いずれも共通した基本的な働きがあるという。

「乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌には、腸内の食べ物を発酵させたり、消化吸収を助けたりする働きや、免疫力アップ、整腸作用、悪玉菌の増殖を抑制、ビタミンの合成などの性質があります。これにより、健康・美肌、生活習慣病の予防・改善、老化防止などの健康効果が期待できます。善玉菌を増やすためには、乳酸菌、食物繊維、オリゴ糖などの摂取や適度な運動をすることが必要です」

■目的別に乳酸菌をヨーグルト関連商品で選んでみよう

いま、現代人は欧米化した食生活、抗生物質の服用、食事制限による極端なダイエットや暴飲暴食など、腸内環境のバランスが崩れやすい機会が多いという。実際、何らかの体調不良を感じている場合、乳酸菌をヨーグルトから摂り入れるという方法もある。

後藤医師によると、乳酸菌の種類を目的別に選ぶと効率的だそうだ。

「何らかの不調を感じているのであれば、乳酸菌を含む食品のうち、手軽に摂ることのできるヨーグルトで腸内環境を改善することも試してみるといいでしょう。先にご説明した乳酸菌の基本的な働きは、どのヨーグルトの乳酸菌にも期待できますが、その種類によって得意分野が異なります。含まれている乳酸菌の種類によって、ヨーグルト関連の商品を目的別に選び分けてみるのもいいでしょう。2週間ほど食べ続けると腸内環境が変わってきます」

そこで、改善したい目的別に、乳酸菌やビフィズス菌を含む市販の商品の中でポピュラーなものをピックアップしてもらった。

●便通改善
・ビフィズス菌BE80株「ダノンビオ」(ダノンジャパン)
・LB81乳酸菌【ブルガリア菌2038株+サーモフィラス菌1131株】「明治ブルガリアヨーグルト」(明治)
・ビフィズス菌BB536株「森永ビヒダスヨーグルトシリーズ」(森永乳業)
・乳酸菌シロタ株「ヤクルト」(ヤクルト)

●血糖値の上昇抑制
・クレモリス菌FC株「カスピ海ヨーグルト」(フジッコ)

●免疫力向上
・R-1乳酸菌「明治プロビオヨーグルトR-1」(明治)
・乳酸菌シロタ株「ヤクルト」(ヤクルト)
・ラクトフェリン(乳清)「ラクトフェリンヨーグルト」(森永乳業)

●リラックス・ストレスの緩和
・プレミアガセリ菌CP2305「届く強さの乳酸菌 プレミアガセリ菌CP2305配合」(カルピス)
・ビフィズス菌BE80株「ダノンビオ」(ダノンジャパン)

●内臓脂肪の蓄積抑制
・ガセリ菌SP株(SBT2055株)「ナチュレ恵」(雪印メグミルク)
・LGG乳酸菌「おなかへGG!」(タカナシ乳業)

●アレルギー症状の抑制・緩和
・L-92乳酸菌「アレルケア」(カルピス)
・LGG乳酸菌「おなかへGG!」(タカナシ乳業)
・L-55乳酸菌「たっぷり生乳ヨーグルト」(オハヨー乳業)

●歯周病・虫歯・口臭の予防、改善
・乳酸菌LS1「デントオーラルヘルスタブレット」(ライオン)/「乳酸菌LS1」(湖池屋)

「2週間続けるといいとお伝えしましたが、乳酸菌の効果が実感され始める時期は、個人差や体質などによって異なります。また、改善したい症状によっても異なります。

便秘や歯周病・口臭については2週間ほどで効果が現れはじめ、肥満やストレスなどは3週間ほど、アレルギーや免疫力アップなどは一ヶ月を過ぎた頃から少しずつ効果が現れはじめるというのが目安です」

ヨーグルトなどの商品を選ぶ際には、こうした目的を意識して乳酸菌の種類からのアプローチもできそうだ。まずは一つ、食べ続けてみるといいだろう。

取材協力
後藤利夫先生

取材・文/石原亜香利

@DIME編集部

最終更新:11/1(水) 11:30
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