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香川真司が改めて証明した存在価値。CL痛恨ドローも、ドルトムントに煌めいた希望の光

2017/11/2(木) 11:49配信

フットボールチャンネル

 ボルシア・ドルトムントは現地時間1日、チャンピオンズリーグのグループステージ第4節でAPOELニコシアと対戦した。公式戦2試合ぶりの先発出場を果たした香川真司は、終始決め手を欠いたチームの中で希望の光となるプレーを披露した。(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

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●「素晴らしい崩しだった」会心のアシスト

 再び“存在価値”をピッチの上に示した。

 11月1日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)、APOELニコシアをホームに迎えたグループHの第4戦。10月28日のハノーファー戦を2-4で落としたボルシア・ドルトムントにとって敗北を引きずらず、そのスタイルの正当性を改めて証明するための重要な試合で、先制点をもたらしたのは、香川真司だった。

 29分、左サイドで始まった一連のコンビネーション。ユリアン・ヴァイグルからのパスを、少し相手のディフェンスラインの手前に下がった背番号23は、半身になって右足のアウトサイドでペナルティエリア内に送る。ボールは走り込むラファエル・ゲレイロの足元にぴったり転がった。ポルトガル代表SBは、香川からの“プレゼント”を、左足できっちり決めて先制。[5-3-2]で固くゴールの前を閉ざすAPOELの牙城を、ようやく崩した瞬間だった。

 アシストの香川は「素晴らしい崩しだった」と振り返る。

「いい形で、あそこに入り込みたいな、あそこで受けれたらな、と思っていたんですけど、なかなか相手も来てたので。で、左サイドがボール回しがうまくいってたから、だから僕もそこに入り込みにいきたいな、と思ってた。ただ、あまり入り過ぎずに、上手くいいポジショニングを取ることは意識した中で、素晴らしいボールが来た。後は、いいボールが出せたし。何より、みんなが前線にリスクを高めて入り込んでいかないと、相手の陣形も崩れないですから。そういう意味では、そういうものを象徴した、素晴らしい崩しだったと思います」

●流れを引き寄せられずドロー。CLグループステージ突破は絶望的だが…

 昨季終盤から相性の良さを見せる香川とゲレイロのコンビネーションで、貴重な1点を手に入れたドルトムント。しかし2点目以降は奪えず、勝利をたぐり寄せることはできなかった。 

 51分、左サイドを崩され、ミカエル・ポテに同点弾を決められてしまう。

「ホームなのでね、ある程度やっぱり、攻撃の形は作れてたと思いますし。ただ何より、2点目が入らなかったこと。やっぱこういう試合展開になった後、チャンピオンスリーグに出場するチームですから、やっぱり一発はありますし。後半少し慣れてきたらね、より相手も守りやすかったのかなと。テンポの速い前半であったり、後半の最初を含めて、あそこで取りきらないとやっぱり相手も自信をどんどん高めていきますし、そういうところで試合の流れも僕たちは掴めなかった、というか、疲れ始めている時に取り切らないと、まあ難しい試合にならざるをえないのかなと思います」

 2試合ぶりに先発となった香川は、苦しむドルトムントにおいて、貴重な戦力であることを改めて示した。APOELとの“3位決戦”で、再び1-1と失望のドローに終えたチームにあって、わずかな希望を、冷え込む夜に煌めかせた。

(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

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