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出雲駅伝と箱根予選会を席巻、「ナイキの新シューズ」の衝撃

2017/11/4(土) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 大学三大駅伝の2戦目となる全日本大学駅伝が、11月5日に開催される。意外なポイントを“見どころ”に挙げるのは陸上長距離専門ウェブメディア「EKIDEN NEWS」を主宰する西本武司氏だ。

「選手たちの『靴』です。実は今年、日本の長距離選手の足元では“静かな革命”が進んでいるのです」

 これまで日本の陸上長距離トップアスリートの間では、薄いソールのシューズが主流だった。昨季大学駅伝三冠の絶対王者・青学大には、アディダスと今年3月まで専属契約していた「最強の靴職人」と称される三村仁司氏による、日本人の骨格や走り方に合わせたシューズが提供され、選手の足元を支えてきた。

 三村氏はアシックス時代、高橋尚子や野口みずきが五輪女子マラソンで金メダルを獲得した際のシューズを製作した人物。その後は独立してアディダスと契約し、彼の手掛けた薄くて反発力の高いソールを使ったシューズで好成績を残す選手が存在感をみせてきた。だが、今季は様相が違ってきているというのだ。西本氏が語る。

「注目を集めているのが『ナイキ ズーム ヴェイパーフライ4%』です。5月にイタリアのF1サーキットで行なわれた、フルマラソンの2時間切りを目指すプロジェクト『ナイキ ブレイキング2』のために開発された製品です。このシューズは、これまで日本人選手には向かないとされてきた、かかと周りのソールが厚い、いわゆる『厚底』タイプのもの。厚いソールながら、軽さも追求し、それを実現したシューズです」

 注目すべきは今年、このシューズを履いた日本人選手が好成績を連発していることだ。4月にはボストン・マラソンで、リオ五輪5000m、1万m日本代表の大迫傑(早稲田大OB、現ナイキ・オレゴンプロジェクト)がヴェイパーフライ4%を履いて3位(2時間10分28秒)の成績を残した。9月には、やはりリオ五輪1万m代表の設楽悠太(東洋大OB、現ホンダ)がチェコで開かれたハーフマラソン大会で、10年ぶりに日本記録を更新している(1時間0分17秒)。西本氏の熱弁は続く。

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最終更新:2017/11/4(土) 7:00
NEWS ポストセブン