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あの痛快なサッカーはどこへ? レノファ山口に見る小クラブ転落の構図

2017/11/7(火) 17:20配信

webスポルティーバ

 今年もまた、この季節がやってきた。今季Jリーグも最終盤を迎え、優勝争いや昇格争いとともに、残留争いが佳境を迎えている。

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 今季J2も残すところ、あと2節という現在、J3へ降格してしまうか否かの瀬戸際に立たされているのが、レノファ山口である。

 11月5日に行なわれたJ2第40節、前節終了時点で21位の山口は、アウェーゲームながら同6位につける東京ヴェルディを2-1で下した。前半を0-1で折り返しながら、後半に2点を奪い返す、鮮やかな逆転勝利だった。

 しかしながら、この勝利で勝ち点3を積み上げた山口は、20位のロアッソ熊本との勝ち点差を3に縮めたものの、順位は21位と変わらず。全22クラブ中、下位2クラブがJ3自動降格となるJ2においては依然、降格圏に沈んだままだ。

 JFL時代から山口でプレーするMF鳥養(とりかい)祐矢は、「今季は(昨季から)大幅に選手が入れ替わり、開幕当初からなかなか自分たちらしく戦えず、今の順位のままここまで引っ張ってしまったことに、不甲斐なさというか、責任を感じている」と、逆転勝ちにも笑顔はない。

 確かに、残り2試合で勝ち点3差をひっくり返すことは容易ではない。それでも、「ここ4試合はチームが少しずつよくなり、もうひとつ上のレベルでプレーできている」とカルロス・マジョール監督。今季途中からチームの指揮を執るアルゼンチン人監督は、「残り2試合は勝利が絶対条件だが、今日と同じような姿勢で臨めれば、また勝てると思う」と前向きに語る。

 鳥養もまた、「後半のサッカーには手応えがあった。うちはロスタイムの失点が多いが、その反省を生かし、今日はピンチでも体を張って守れた。何とか残り2試合で残留をつかみたい」と、悲壮な覚悟をうかがわせた。

 振り返ってみると今季の山口は、大幅な選手の入れ替えによる戦力ダウンを不安視する声が少なくないなか、開幕当初から苦しい戦いを強いられ続けた。

 一昨季J3を制した山口は昨季、J2昇格1年目ながら、一時は3位まで順位を上げるなど大躍進。最終順位は12位にとどまったが、”ルーキーイヤー”としては合格点と言っていい成績を残した。

 ただ、躍進によって集めた注目の代償も大きかった。古今東西、中小クラブの常とはいえ、昨季の主力選手が大量流出。とりわけ、FW中山仁斗(→モンテディオ山形)、MF島屋八徳(→徳島ヴォルティス)、MF福満隆貴(→セレッソ大阪)、MF庄司悦大(→FC岐阜)、DF小池龍太(→柏レイソル)ら、山口の売りである攻撃において重要な役割を果たしてきた選手たちを、まとめて失ったのは痛かった。

 そして、シーズン序盤から苦戦が続くと、勝ち点10の20位と低迷していた第15節終了時点で、上野展裕監督を解任。暫定監督として猿澤真治アカデミーダイレクターが指揮を執った2試合を挟み、マジョール監督が就任するに至った。だが、それでも成績が大きく改善されることはなく、現監督就任後の23試合で8勝15敗の勝ち点24と、勝ち点のうえでは序盤戦よりも上向いたが、順位のうえでは前監督解任時を下回る21位に後退する結果となっている。

 2013年には地域リーグ(中国リーグ)を戦っていたに過ぎないクラブが、2014年にJFLへ新規加入すると、1年目にして4位となり、J3昇格。2015年には圧倒的な得点力を武器にJ3で優勝を果たした山口は、わずか3年でJ2まで駆け上がった。

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最終更新:2017/11/7(火) 20:02
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