ここから本文です

日高屋が家賃の高い駅前で390円ラーメンを売ることができる理由

11/8(水) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

 外食チェーンはあの手この手で“胃袋”を奪い合っている。せっかく店でおなかを満たすなら、料理と共にそのビジネスモデルまで味わい尽くしたくはないか。『週刊ダイヤモンド』11月11日号の第1特集「味から儲けの仕組みまで 外食チェーン全格付け」の拡大版として、本誌と別テーマあるいは未掲載箇所をたっぷり盛り込んだ経営者たちのインタビューをお届けする。第3回は390円ラーメンで有名な日高屋を展開するハイデイ日高の神田正会長に聞く。(『週刊ダイヤモンド』編集部 大矢博之)

 ――業績が好調です。

 われわれの特徴はラーメン業界の中でも売上高に占めるアルコール飲料の比率が高いこと。同業者はだいたい3~4%ですが、わが社では夏場になると17%まで高まります。食事をしてちょっと酒を飲んで帰るという、“ちょい飲み”ニーズをうまくとらえることができました。

 ――駅前を中心に出店しています。

 私が初めて出店した約40年前の話ですが、当時のJR大宮駅前にはラーメンやおでんの屋台がたくさんあり、終電になるまで大勢の客でにぎわっていました。その光景を見たときに、今後時代の流れで屋台はなくなっていくだろうと考えたのです。

 客がいるので、ニーズはあります。それなのに、屋台がなくなってしまえば、利用していた人々は困ってしまいますよね。だから、屋台の代用になる店にしようと考えて出店を始めました。最初の目標は、大宮駅から池袋駅までの埼京線のすべての駅前に店を出すことでした。

 ――ロードサイドへの出店は考えなかったのですか。

 ファミリーレストランがロードサイドに出店して成長していた時代ですので、駅前出店は時代錯誤だとよく言われましたよ(笑)。

 ロードサイドはアルコールがあまり売れません。一時期はロードサイドにも20店ほど出しましたが、利益が出ない5、6店を閉めました。徒歩で来店してくれてアルコールを頼んでくれる駅前が、やはり利益を出しやすいのです。

 ――駅前は家賃が高いですよ。

 売上高に対する家賃比率は約11%ですね。ただ、1店舗の月商でみると同業は約600万円ですが、アルコールを売るわれわれは月商が900万~1000万円と高いので、採算が成り立つのです。

 乗降客が4、5万人の駅を狙って出店してきました。現在のわれわれのビジネスモデルならば2.5万人の駅でも採算が取れるようになったので、出店余地が増えました。

 ――駅の出口の両側に店を出すこともありますよね。

 乗降客が多ければ成り立ちますからね。新宿駅周辺には7店舗ありますよ。駅の東西に出すと、食材の配達も楽ですし、片方の店の人員をもう片方の店に融通するといった人の調整がききやすいというメリットがあります。

1/3ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

特集1 究極の省エネ英語
金も時間も労力もかけない!
特集2 いよいよ到来!
「派遣・パート2018年問題」完全対策