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「座間9人遺体」事件 殺害現場アパートに鉄オタたちが驚愕のワケ

2017/11/8(水) 6:00配信

デイリー新潮

 10月30日夜に“複数の遺体を発見”報道が流れて以降、世間を震撼させている神奈川県・座間市の「9人切断遺体」事件。白石隆浩容疑者の殺害目的など、残る謎は多いが、一部からは別の意味でも驚きをもって受け止められていた。

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「殺害目的で部屋を借りた」「ロフトにかけたロープで首を吊って殺した」

 白石容疑者がこう供述していると報じられる現場アパートは、新宿駅から小田急線で1時間、相武台前駅から徒歩10分の線路沿いに位置する。不動産登記情報によると、大家は同じ座間市内に居住している。連日のワイドショーやニュース番組でたびたび映し出される、あの白い建物だ(掲載写真)。

 築30年の木造2階建てのこのアパートには、白石容疑者が借りていたとされる205号室のほか、1階とあわせて12室がある。遺体が発見されたのは13.5平方メートルのワンルームで、家賃は管理費込みで2万2000円と、付近の相場と比べて安いことから“事件前から事故物件だった”と見るムキもある。

■小田急公式カレンダーにも

 そんな現場アパートを見て、

「まさかこの場所だったとは」

 との感想を漏らすのは、さる鉄道写真愛好家氏だ。実はこのアパートの場所は、彼ら鉄オタたちの間では知られた撮影スポットだった。

「テレビに映ったアパートの前の自販機に見覚えがあり、調べて知りました。相武台前駅から隣の座間駅にかけてのこの付近は、桜並木をバックに走る列車を撮ることができる小田急線では数少ない名所、我々が言うところの“お立ち台”なんです。しかも“編成写真”、つまり先頭車両から後ろまでをフレームに収めることができ、かつ微妙なカーブがあって先頭車両が傾く変化も撮れる。障害物が少ないため70~600ミリのレンズに対応する立地で、アップから引きまで、列車の様々な表情が楽しめる点も魅力です。私鉄特急でも特に人気のあるロマンスカーも撮影でき、鉄道雑誌や小田急電鉄が販売するカレンダー、カメラの広告写真などでも目にしましたね。特に旧型ロマンスカーは来年3月に廃止になりますから、休日にもなると撮り鉄で賑わっていましたよ」

 通称“座間桜”として知られるこの桜並木は、いきものがかりの代表曲「SAKURA」で歌われる桜のモデルという説もある。普段は犬を散歩させる近隣住民などが歩く光景が見られる、いたって普通の住宅街だったというこのエリア。白石容疑者が引越してきたのは2カ月前というから、この地の桜を拝むことはなかったはず――。現場には報道カメラマンたちが集い、メディアスクラムが繰り広げられているが、当初はそんな光景も“また電車が目当ての人たちか”と近所の人は勘違いしたとか。

「もともとは、アパートから座間駅寄りに進んだ位置にある石垣の上が良いアングルだったのですが、“鉄っちゃん”が殺到し過ぎて数年前にフェンスで遮られるようになり、最近はこちらに人が集まるようになっていました。“光線”、つまり陽の位置の関係では昼から夕方にかけてがベストな時間帯ですが、時期になると、平日の朝方でも5人くらいが列車を待ち構えているのを見たことがあります。もっとも、今年の初めにアパートから線路を挟んだ反対側の公園の桜の枝が切り落とされてしまったので、しばらくはこのアパート前のピンポイントで撮影することはないと思いますが」(先の愛好家氏)

 1997年の「東電OL事件」の殺害現場となった渋谷区円山町のアパートは現存し、一部マニアが今も訪れる“聖地”と化している。全国的に知られる事故物件となった座間のアパートは、今後どうなるのだろう。

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週刊新潮WEB取材班

2017年11月8日 掲載

新潮社

最終更新:2017/11/10(金) 15:13
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