10日の国際親善試合ブラジル戦で1-3と敗れた日本代表は、試合翌日にフランスのリールで練習を行い、同日午後にベルギーへと移動したが、道中で不測の事態に見舞われた。DF長友佑都(インテル)は「これ違うだろ絶対って話になって…」と、その時の様子を明かしている。
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日本代表はブラジル戦の翌日午前にリールで練習を行い、一行はバスでベルギーへと移動した。当初、所要時間は1時間程度を見込んでいたが、その道中でバスがぬかるみにはまって動けずに立ち往生。選手らが外に出て手で押して対応するも、結局事態は好転せず、迎えの車に分乗する形で宿舎への移動を余儀なくされたという。このハプニングもあり、当初の予定より到着が約1時間半遅れた。
長友も驚きをもって「あんな経験なかなかできないですよ」と力を込めると、バス移動の様子を事細かに語っている。
「まず、なんでこんな道通ってるんだろうって。暗くて狭い道をバスが通り始めて、みんなも、これ違うだろ絶対って話になっていた。それで行き止まりのところに行って、ドブみたいなところにハマって、みんなで押した。結局、全然動かず…」
長友は冗談交じりに「やっぱり、パワーがまだまだ足りなかった。みんなで押したんですけど、動かなかったです」と語って笑いを誘った。
また、GK西川周作(浦和レッズ)も「バスのトラブルで遅れてしまった。僕らはゲームをしていたんですけど、気づいたら動かなかった」と振り返りつつ、「でも昨日はゆっくりできた。ピッチ外ではあまりいいことがなかったですけど、試合でいいことが必ずあると思ってます」とポジティブに受け止めている。
ベルギーの洗礼を浴びた形の日本代表だが、長友は「こういうのもいい勉強、良い経験になる」と指摘。ロシア・ワールドカップを見据えて、不測の事態が起きても動じないメンタルを持つことも重要になると説く。
「こういうのでイライラしたりとか、昨日のバスの状況もそうだし、環境のせいにしてイライラしていたら、結局自分たちでメンタル面を崩すだけ。監督も全然落ち着いていた」
百戦錬磨のハリルホジッチ監督は、ハプニングに直面しても冷静沈着だったという。日本代表の選手たちにとっては、ロシア大会に向けて格好の予行演習となったようだ。
大木 勇(Football ZONE web編集部)●文 text by Isamu Oki
最終更新:2017/11/15(水) 11:18
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