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【プロ野球ファーム便り】中日 丸山泰資「一軍の洗礼を糧に」

11/15(水) 16:02配信

週刊ベースボールONLINE

 生まれ育った愛知県で、丸山泰資は本拠地プロデビューを飾った。6月14日の日本ハム戦(ナゴヤドーム)。「ブルペンで『行くぞ』と言われた瞬間、足が震えたのを今でも覚えています」と振り返る。5対7の延長12回一死一、二塁でマウンドに上がると、杉谷拳士をセカンドライナーダブルプレーに打ち取った。

「結果はゲッツーですが、抑えた感覚はありませんでした。芯でしたし、偶然セカンドの正面に飛んでくれただけ」。ただ恐怖心だけが残った初登板。「自分は通用するのか」。その予感は的中する。2日後の西武戦(同)では1回を投げて3安打4失点。秋山翔吾にはプロ初のホームランを浴びた。

「手元でまったく伸びていない。コーナーを意識してすごく小さいピッチングでした」

 秋山のホームランは脳裏に焼きついた。

「コースはヒザ元でいいところにいったと思ったんです。でも、秋山さんの打球は切れずにスタンドまで届いた。『これが一流か』って。あの衝撃は忘れられない」と振り返る。

 自分の持ち味は何か。強いストレートを取り戻すことに着手した。「投げ方にムダが多い。体が横振りで手が離れて出てくる。リリースポイントが前で離せていなかったんです」

 二軍での日々はルーキーを少しずつ大人にする。寮生活を過ごす丸山は夕食後、テレビで一軍の試合を見るのが日課となっていた。その隣には同じルーキーの柳裕也や、2年目の小笠原慎之介などがいた。

「これまで試合を見ていても、どこか別世界だった。今は『この打者達と戦わないといけない』と。見方が全然違います。意見を出し合い、自分ならどう考えるかという話は参考になる。柳も笠原(祥太郎)も初勝利を挙げて、置いていかれた感じはあります」

 8月、3度目の一軍。森繁和監督は丸山へ歩み寄り、一言を告げた。「前のようなピッチングは見たくない。分かるな」。丸山はそれを「『隅っこを狙って小さいピッチングをして打たれるならば、もっと思い切り勝負してこい』という意味だと思います」と理解した。

 初勝利は来季以降にお預けになった。丸山は「二軍では先発ですし、来年は先発で初勝利を手にしたいです」と、次の年に向けて早くも目を輝かせている。

写真=BBM

週刊ベースボール

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