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香川真司の代表落選で浮上 大スポンサー「アディダス」のスパイク問題

11/15(水) 6:00配信

デイリー新潮

 来年のことを言えば鬼が笑うが、こちら日本サッカーの大スポンサーは大激怒。2018年のサッカーW杯に備え、11月10日のブラジル戦から始まった欧州遠征で香川真司(28)が日本代表から落選したのだ。バヒド・ハリルホジッチ監督のこの決断で露呈したのは、香川個人と日本サッカー協会(JFA)双方のスポンサーを務めるアディダスの「スパイク問題」だった。

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「正直、このタイミングかっていうのは感じる。外れるとしたら、もっと早く僕を外せるタイミングはあったのかなと」

 11月1日、監督の唐突な“戦力外通告”を受けて、普段は温厚な人柄で知られる香川が、記者を前に珍しく怒っていた。続けて、

「監督は恐らくベストメンバーを選んだので。それでどこまで出来るか、凄く楽しみですけど」

 など、外した監督に対し“お手並み拝見”ともとれる恨み節を披露。最後には監督と直接話し合いたいと異例の要望まで口にして、納得がいかない様子だった。

「現段階で、香川はハリル監督にとって構想外の選手になってしまっています」

 と言うのは、スポーツ紙のサッカー担当記者だ。

「代表チームは、来年3月の親善試合で最終メンバーが決まります。なので、彼は在籍しているドイツのブンデスリーガでよほどの活躍をしないと、戦力外の可能性もあり得ます」

 ここに至るまでの伏線で、“ある事件”が起こっていたとJFA関係者が明かす。

「今年10月、ニュージーランドとの親善試合が行われましたが、宿泊先の愛知県内のホテルでハリル監督と香川が戦術について話し合った際、途中からドアの外まで漏れるほどの怒鳴り合いになったそうです」

 香川が目指すパスサッカーと、監督の提唱するカウンターサッカーの戦術を巡っての応酬が続いたというが、これが尾を引いているとしたら、キツイお灸を据えられたことになる。

8年契約で250億円

 この香川以上に、彼の落選にショックを受けている者がいる。香川とスパイクなどで個人契約を結んでいるアディダスだ。同社はJFAの公式スポンサーでもあり、23年までの8年契約で250億円ものスポンサー料を払う。

「香川の前にエース背番号の10をつけていたのは中村俊輔で、さらに前は名波浩。いずれもアディダスと個人契約を結んでおり、JFAの公式スポンサーの指定席と化している。協会のパトロンでもあるのに、香川のような“顔”が外れたので、面子を潰された格好です」(アディダス関係者)

 この背番号のユニフォームは人気商品で、アディダスも起用する選手には徹底的にこだわる。今後、誰が10番になるかで売り上げへの影響は必至だ。

「アディダスは最上位のスポンサーとして、全選手のユニフォームや用具類を提供していますが、その中にスパイクが含まれていないのも悩みのタネ。足が要のサッカー選手にとっては命のように大切な道具ですから、スポンサーを気にせず自由に選んでいい。25名いる代表選手のうち14名がナイキ、次がプーマの4名。アディダスは3名のみで、シェア争いでも守勢に立たされているのです」(同)

 W杯を前にして、アディダスには“レッドカード”がチラついているのだ。

「週刊新潮」2017年11月16日号 掲載

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最終更新:11/15(水) 6:00
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