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「15歳少女」もいた“座間事件”3人の女子高生の家庭事情

2017/11/18(土) 6:02配信

デイリー新潮

 悪魔の所業というほかない。白石隆浩容疑者(27)の手にかかった9人の被害者のなかには、群馬、埼玉、福島に住む3人の女子高生までいたのである。なぜ、彼女たちは、悪魔に近寄ってしまったのか。その家庭事情とは……。

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 ブラジルやペルー出身の日系人が大勢集まっている群馬県邑楽(おうら)郡。その町の15歳の高校1年生・石原紅葉さんが忽然と姿を消したのは、8月28日のこと。100キロ以上離れた小田急線片瀬江ノ島駅の改札口を出たのを最後に足取りが途絶えた。

「その日は2学期の始業式で、彼女は朝、お母さんに“自転車の鍵が無くなった”と訴えたそうです」

 とは、近所の住民。

「お母さんが“車で送っていくよ”と言うと、しばらくして“あった”と返事をした。行方不明になってから、両親はもしかしたらその日学校に行くのが嫌であんなことを言い出したのかと思い起こし、担任の先生に問い合わせもした。でも、イジメも確認できず、失踪する理由が見つかりませんでした」

 石原さんは、清掃センターで働く父親とアウトレットショップ勤めの母親との間に生まれた一人娘だった。

「中学時代は成績優秀で、その地域トップの女子高にも進学できたのに、美術が好きだからと芸術科のある高校に進学。母方の伯母が漫画家なので、その影響かもしれません。お父さん、お母さんは本当に娘さんを可愛がっていて、車のナンバーには彼女の名前にちなんだ数字を選んでいたくらい」(同)

 家庭、学校に問題は見つからず、なぜ、白石容疑者と接点を持ったのか不明のままだ。

虫の知らせ

 2人目は、さいたま市で、両親、弟と4人家族で暮らしていた17歳の高校2年生・久保夏海さん。

 娘が同級生だという主婦が明かす。

「普通に、中学、高校とその子は通っていました。でも、9月29日になって、久保さんのお母さんが仲の良い主婦仲間に相談を持ちかけています。その内容というのが、“娘が、学校に行きたくない、精神科に通いたいと言い出した。どうしよう”というものだったのです」

 それは、虫の知らせだったのかもしれない。翌30日の昼ごろ、久保さんは“近くのスーパーに買い物に行く”と言い残し、自宅を出たという。

「それ以降、行方知れずになってしまった。自宅のパソコンを調べると、彼女が精神科のことを調べている履歴も出てきたそうです。両親は、10月2日に捜索願を警察に提出。その日のうちに、警察からは“神奈川県で携帯の電波が確認されたが、いまはわからなくなった”という連絡がきたと聞きました。娘のツイッターには“ママが嫌い”と書き込まれていたようで、お母さんはいま、かなり落ち込んでいます」(同)

 父親に話しかけたが、

「全部、捜査1課に任せているから」

 と言うのみだった。

 そして、3人目は、福島市に住んでいた、同じく17歳の高校3年生・須田あかりさんである。

「漫画やアニメが好きなオタクっぽい子で、あまり目立つタイプではありません」

 と語るのは、高校の同級生である。

「今年の春から急に学校に来なくなって、本人はその理由を“つまらないから”と言っていました。でも、両親が別居するようになったから、それがショックだったのかもしれない。彼女はツイッターに、“自殺したい”というようなことを何度か書いていた。いまから思えば、友だちのフォロワーのほとんどをブロックした時期に、犯人と知り合ったのではないか。最後に見られる投稿は、“僕は生きていて幸せです”というものだったのですが……」

 年端も行かない少女たちの心の隙を突き、白石容疑者はすべてを奪ったのだ。

「週刊新潮」2017年11月16日号 掲載

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最終更新:2017/11/20(月) 15:53
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