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シンガポール航空「空飛ぶ高級ホテル」の全貌

11/19(日) 6:00配信

東洋経済オンライン

 飛行機の中に、高級ホテルの一室が出現した――。

 シンガポール航空は11月2日、エアバスの2階建て超大型機「A380」の最上級クラス、「スイート」の新型シートを発表した。スライドドアで仕切られた完全個室だ。座席とベッドが分かれており、さながら“書斎”のようである。旧型も個室だったが、座席を畳んだうえでベッドを引き出さなければならなかった。

【写真】シンガポール航空「A380」の新座席をすべて見せます

■座席とベッドが分かれた”スイートルーム”

 座席は左右に270度回転可能で、後ろには45度リクライニングできる。ベッドの長さは76インチ(2メートル弱)だ。1室当たりの面積は旧型より7割拡大し、備え付けのディスプレーも23インチから32インチへと大型化した。

 前後で隣り合ったスイートの仕切りを下げれば、2つのベッドがつながり、ダブルベッドになる。旧型でも真ん中の列の隣り合った2つの席をつなげダブルベッドに転換することはできたが、窓からの景色を見ることができなかった。今回はすべてのスイートが窓側であるため、家族やカップルが景色を楽しみながらプライベートな時間を過ごせる。

 12月18日、シンガポール―シドニー線を皮切りに、新型シートを搭載したA380の運航を始める。この日のスイートの航空券を検索すると、往復で8408.90シンガポールドル(約69万5200円)。会社側によると、就航当初は旧型のスイートとの価格差を設ける予定はないという。日本路線への導入に期待が高まるが、現時点では未定だ。

近年、個室型のファーストクラスやビジネスクラスを採用する航空会社が増えている。それらと比較すると、シンガポール航空の新型スイートは、壁で区切られ、座席と固定ベッドを備えており、さながらホテルのような作りだ。

 ホテルにさらに近づけた数少ない例としては、中東のエティハド航空がA380向けに開発した「ザ・レジデンス」というクラスがある。リビングルーム、ベッドルーム、シャワールームの3部屋を備えるが、これは1機当たり1室しかない。

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