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「美容賢者」が牽引する化粧品市場 体験型イベントも大盛況

2017/11/24(金) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 会場に据えられたフラワーフォトブース──バラの花などをあしらった約3メートル大の巨大な“生花のボード”。訪れた25~35歳を中心とした女性たちは、これをバックに記念撮影。SNSに投稿するなど「インスタ映え」する会場は大盛況だった。

◆美のカリスマが注目する「肌のハリ」

 東京・新宿区のホテル「パークハイアット東京」で、11月23日に行われたこのイベントは、美容誌『美的』(小学館)が主催した体験型ビューティーイベント「美的クルーズ」。美のカリスマによるトークショーや最新化粧品のサンプリングを行うブースがある高級ホテルを拠点に、美容専門学校「東京モード学園」でのヘアケア体験、百貨店「伊勢丹 新宿店」地下2階にある「ビューティーアポセカリー」の3か所の“美の拠点”を巡るイベントに、美容好きな女性たち約480人が集結した。

 トークショーには、ビューティーライフスタイリストの神崎恵さんが登場。「今年は、肌のハリにアプローチしたスキンケアが注目された。ハリがあると、肌が満たされた質感になる。プラス、見た目のキレイに加えて人の感情に訴えるハッピー感も伝えられる。笑顔でメイクすると良いことがありますよ」と話すと、会場からは賛同の声が上がった。

◆インスタ映え商品が若年需要を取り込む

 神崎さんのような美を追求するカリスマ的存在は“美容賢者”と呼ばれ、いま女性から圧倒的な支持を得ている。その背景には化粧品市場が右肩上がりということも関係している。民間調査会社の富士経済によれば、2016年の化粧品の国内市場は前年比3.3%増の2兆5294億円で、2017年も2兆5985億円(前年比2.7%増)と、6年連続右肩上がりの予測。うち特に伸びているのが、スキンケアやメイクアップの分野だという。

「インスタ映えする商品が若年層を中心に需要を取り込んでいる。また、百貨店における肌診断、フェイシャルマッサージやメイクアップサービスなどの体験を通じた化粧品販売がニーズを捉えている」と富士経済は分析している。今回の「美的クルーズ」も異色の体験型イベントとして支持されたようだ。

 主催した『美的』は、美容誌ジャンルでは実売ナンバー1の月刊誌。デジタル化の波によりリアル雑誌の売上げが減少するなか、日本ABC協会の雑誌販売数調査によれば『美的』の月刊販売部数1位は9年目に突入、月9万6007部(2017年1~6月)は前年同期比110%の伸びをみせ、美容誌の市場も牽引している。あくなき美を追求する女性は、健在のようだ。

最終更新:2017/11/24(金) 16:00
NEWS ポストセブン