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「世界ふしぎ発見!」で放映“天空の修道院“メテオラに押し寄せる“インスタ映え”の波

11/25(土) 6:15配信

デイリー新潮

 先日(11月18日)、TBSの人気番組「世界ふしぎ発見!」でギリシャ正教の修道院、メテオラが紹介された。「空中に浮かぶ修道院」と呼ばれるように、メテオラの修道院群は数百メートルにも及ぶ屹立した断崖の頂点に立てられている。14世紀から修道院の建築が始まったと言うが、いったいどうやってあれだけ大規模な建造物を岩山の頂上に建てたのか? 大変興味深い映像で、修道士たちが世俗と隔絶された環境で祈りに専念するには、絶好の環境に見えた。

【その他の写真】修道院の「絶景ポイント」、納骨堂など

 ところが、世界遺産にも指定されたメテオラ修道院群は、制限はあるものの観光客にも開放されており、正教徒のみならず、世界各国から見学者が訪れている。番組のカメラも女子修道院の聖堂内まで入り、聖歌を歌う修道女たちの姿を捉えた映像が放映されていた。

 日本からのギリシャ観光ツアーにも、メテオラは組み込まれていることが多く、訪ねた人も多いだろう。本来、俗世から隔絶された環境として選ばれたこの地が、まさにその特異性によって観光資源となり、押し寄せる観光客によって“俗化”されることになっているのは皮肉なことだ。実際、写真投稿SNSインスタグラムには「#meteora」「#天空の修道院」「#メテオラ修道院」なるハッシュタグが作られ、“インスタ映え”を狙う観光客が大勢訪れている。その結果、静かな環境が損なわれ、祈りに専念できないと、この地を離れる修道士も少なくないと聞いた。

 では、メテオラを離れた修道士たちはどこに向かうのか? それはもうひとつのギリシャ正教の聖地、アトスである。ギリシャ国内にありながら、宗教自治国として治外法権が認められているアトスは、メテオラ以上に俗世間と隔絶された環境に置かれている。エーゲ海に臨む半島に位置し、陸路は遮断され、海路でしか入ることができない。のみならず、厳しい入山制限があって、正教徒の巡礼者のほか、ごく限られた少数の観光客しか入ることができない。メテオラには女子修道院もあって、修道女はもちろん、女性の観光客もロングスカートを着用すれば入山が許されるそうだが、アトスは現在も女人禁制の掟を頑なに貫いている。ネズミを駆除するために許された猫以外、家畜まで、メスは一匹もいないと言う徹底ぶり。それほどに厳しい環境だから、アトスでは基本的に撮影禁止。聖堂内の祈りの光景など、体験者に話を聞くしかその実態を窺い知る術がなかった。

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最終更新:11/25(土) 6:15
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