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具合の悪い女性に年配男性が声をかけたら「やめて」と拒絶され…“親切”はどうあるべき?

2017/11/26(日) 6:10配信

オトナンサー

「親切にすることのリスク」に関する投稿がSNS上で話題になりました。投稿者は、電車で具合が悪くなって座り込んだ女性に「大丈夫ですか」と声をかけた年配の男性が「やめてください!!」と拒絶される場面に遭遇。「親切にすることのリスク高すぎやしませんか」と意見を求めたところ「これはさすがにおじさんが気の毒」「拒絶の仕方がひどい」といった声や、「座り込むほど具合悪い時、もし何かされたら怖いと思ってしまうかも」「このご時世、親切のふりをして痴漢する人もいるからね」と女性に共感する意見が投稿されました。

 他人への親切がもたらすリスクについて「マナーのプロ」の見解はどのようなものでしょうか。「マナーは互いをプラスにするもの」をモットーに、国内外の企業や大学などで人財育成教育やマナーコンサルティングを行うほか、NHK大河ドラマなどのドラマや映画で俳優や女優へのマナー指導を行い、日常生活における円滑な人間関係の構築などに関するマナー本が国内外で70冊以上(累計100万部超)のマナーコンサルタント・西出ひろ子さんに聞きました。

命に関わる可能性も…まずは声かけを

Q.こうした状況で、声をかける(親切にする)側はどのように対応すべきでしょうか。

西出さん「状況にもよりますが、命に関わる事態も考えられるため、可能であればまず、『大丈夫ですか』『助けを呼びましょうか』などと声をかけることが重要だと思います。しかし、今回のように声をかける相手が異性の場合(特に男性から女性)、状況や相手によっては、周囲にいる同性の方に支援を求めるなど多少の配慮が必要な時もあるかもしれません。それでも拒絶されてしまったら『失礼しました』と謝り、周囲にヘルプを求めるのがよいと思います。仮に自分が医療関係者である場合は、自分や相手の性別を気にせずそれを伝えることで、適切な処置ができたり、具合が悪くなった人が安心したりするかもしれません。こうした状況に遭遇した場合、声をかけた人を周囲の人がフォローしてあげると、声をかけた人も心強いでしょう。駅や建物内の場合は、可能な限り速やかに駅員や警備員、従業員などを呼んでください。相手に不必要に触れるのはNGです」

Q.逆に、声をかけられる側はどのように振る舞えばよいとお考えですか。

西出さん「これも状況によりますが、余裕があれば『すみません』『ありがとうございます』などと返事をし、『○○が痛い』『そっとしておいてください』などと自分の状況や要望を伝えると周囲もサポートしやすくなるでしょう。ただし、体調や具合によっては、声をかけてきた相手に対応しきれないこともあると思います。また、周囲が何かをしようとしてくれたことに対し、本当に『やめてほしい』『しなくてもいい』と思うこともあるかもしれません。そんな時でも、自分を気遣ってくれる相手を傷つけるような言い方にならないよう注意し、やめてほしい旨を正直に伝えるとよいでしょう。言い方一つで心象は大きく変わるので、できるだけ柔らかい伝え方ができるとよいですね。ただし、明らかに不必要であるにもかかわらず、過度に触れられるなどの行為をされた場合は、拒絶の意思表示をし、それでも相手が執拗にする場合は、周囲にヘルプを求めても問題ありません。そして、周囲の人たちが助けて差し上げてほしいと思います。こうしたケースでは、いずれにせよ周囲の協力が大切だと考えます」

オトナンサー編集部

最終更新:2017/11/26(日) 6:10
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