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視聴者を裏切らないテレ東 「カネはないがプライドはある」

12/1(金) 11:00配信

NEWS ポストセブン

『家、ついて行ってイイですか?』、『YOUは何しに日本へ?』『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』など、オリジナリティーあふれる番組を数多く放送するテレビ東京が勢いに乗っている。

 今年6月には、週間平均視聴率(5月29日~6月4日)でテレビ朝日、フジテレビを抜き、民放3位となり、開局以来初の快挙を達成。行政や自治体から依頼を受け、池の水を全部抜き、そこに何が潜んでいるのか調査するというドキュメントバラエティー『池の水ぜんぶ抜く』(放送は不定期)が9月3日放送で11.8%の高視聴率を叩き出し、11月26日の放送でも12.8%を記録。2回連続で同時間帯に放送されていた、NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』を抜き、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)に次ぐ2位となった。

 かつて“最下位”が定位置だったテレビ東京は最強の“弱者”と生まれ変わった。

 テレビ東京の前身は、日本科学技術振興財団テレビ局として授業放送をメインに行う教育番組専門局として1964年にスタート。慢性的な赤字体質のため、1969年に日本経済新聞社が経営参画したが、その後も視聴率は低迷を続けた。キー局で4位となった民放局からは「振り向けばテレ東」と揶揄されるほどだった。

 そんなテレ東が最強の“弱者”となったのはなぜか。テレビ東京で常務を務め、著書に『テレビ番外地 東京12チャンネルの奇跡』(新潮社刊)がある石光勝さんはこう言う。

「テレビ東京が生まれ変わったわけではない。昔から実践していることを続けているだけ。テレ東は、カネなし、モノなし、ヒトなしのないものづくしの局だったため、足を使い、知恵を出し、他局と同じことは絶対にやらないというプライドだけはあった。それがテレ東の流儀です」

 こんな気風から『開運!なんでも鑑定団』、『出没!アド街ック天国』、『ASAYAN』などが生まれた。

 番組編成も独自路線だ。大事件が発生し、他局がロケ隊を投入して報道特番の生放送に切り替えても、テレ東だけは「アニメの時間ならアニメ」と編成を変えないスタンスを貫く。

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