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トップ声優は「会話力」が高い ニッポン放送・吉田尚記氏が語るプロの条件

2017/12/13(水) 10:20配信

NIKKEI STYLE

 近年、アニメやゲームのファンは10代20代の若い世代に裾野が広がっている。その人気を後押ししているのが、キャラクターの声を演じる「声優」の存在だ。声優が雑誌のグラビアを飾り、テレビに出演する様子を見るのも珍しくなくなった。アニメ業界に精通するニッポン放送の吉田尚記アナウンサーは、トップレベルの声優に共通するのは「会話」のスキルが高いことだという。声優やクリエイターの卵が集う代々木アニメーション学院の東京校で11月6日に開催した講演の要旨をまとめた。


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 声優は、エンタメの世界でも飛び抜けて特殊な職業だと思います。だからこそ、目指そうとすると、すごく難しい。私は5年間、日経エンタテインメント!の連載で毎月、業界のトップを走る声優さんにインタビューをしてきました。その経験を通して、確信を持って言えることがあります。それはトップ声優には、明らかな共通点があるということ。つまりは、それがプロとして活動する条件であり、業界や現場で求められる資質なのでしょう。それを、いくつか話そうと思います。

 まず大前提として、声優は社会に不可欠な仕事ではありません。医師や建築士は国家の存続に絶対必要ですが、声優が存在しない国は相当数あるでしょう。極論すれば、アニメの音響制作という「業界」は、地球上で東京にしか存在しないと言ってもいいのです。

 そんな小さな世界では、自分の中で動機が完結していない人間に居場所はありません。私が見た限りでは、トップクラスの声優であるほど意識が自己に向いていて、逆に外の世界に対しては非常に寛容です。だから、どんな動機から目指したにせよ、声優という職業は「自分がやりたくて、やっている」ということを、忘れてはいけないと思います。

 次に、声優を職業として続けていこうとすれば、ある程度、売れ続けなければいけません。では、どんな人が売れる、つまり食っていくことができるのか。共通しているのは、しゃべりが面白い人です。もっと分かりやすく見分け方を言えば、ラジオでのトークが面白いのです。

 私のインタビュー経験では、会話が楽しくないというトップ声優は1人もいませんでした。トップレベルの声優は、世間話からして面白くできます。というのも、声優の仕事は「会話劇」です。そのプロである人たち自身の会話が、面白くないワケがありません。

 どうすれば会話を面白くできるのか。私はアナウンサーにして、ラジオパーソナリティーです。ラジオは面白い話をするのが仕事ですから、そのすべをずっと考えてきました。その結論は、「違和感に対して敏感であれ」です。

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最終更新:2017/12/13(水) 17:01
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