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日テレ「先僕」が描く、学校のリアルな課題

2017/12/13(水) 6:00配信

東洋経済オンライン

 「将来役に立たないことをなぜ学校で学ばなければならないのか?」――この問いに答えられる大人が一体どれほどいるだろうか。

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 「ぼくには夢があるので、大学には進学しません」この高校生の決断に対して、夢を追いかけることを応援し、「大学には行かなくていい!」と言える大人がどれくらいいるだろうか。では、「夢なんて甘ったれたこと言ってないで大学に行け!」という大人は? 

 「勉強したほうがいい」「夢を持つことは大切だ!」、そんな言葉は世の中にあふれている。しかし、このメッセージの背景や真意に一歩踏み込むと、そこには多くの葛藤がある。だからこそ、その葛藤には触れずに距離を置く。そんなことを聞かれても答えられないから、できるだけ聞かれたくない、それが多くの大人の本音ではないだろうか。

 VUCA*の時代が到来し、先行き不透明でこれまでの正解が通用しなくなる中で、若者が持つ「学ぶことの意味」に対する疑問や「将来の夢と大学進学どちらを選ぶか」という悩みに、大人が向き合わなければいけない場面は増えていくだろう。

 (*注:不安定で不確実で複雑で曖昧な現代社会を指す言葉。Volatility,Uncertainty,Complexity,Ambiguityの頭文字をとっている)

 教育現場も、社会の大きな変化のなかで変革が求められている。主体的に学び、新しい価値を生み出し、自分たちの力で未来を創り出していける生徒を育てていくような、そんな教育が求められている。そういった教育が求められるとき、大人と子ども、先生と生徒の関係はこれまでとは一変する。大人がこれまで培った知識を伝える「伝達者」で、子どもはそれを受けとる「享受者」であれば、大人は「先に生まれた」存在であることでその立場を維持することができ、子どもは疑問を持たずに大人からの指導を受ける。

 しかし、みんなが追い求める正解像がなくなり、ITをはじめ次世代のほうが詳しく、しかも可能性の大きな領域がどんどん広がるなかで、子どもたちは「学ぶ意味」や「将来への不安」をストレートに大人にぶつけてくるようになる。そしてこれまで通説だった「いい会社に就職するために勉強するんだ」「安定のためには大学に行け」という回答では彼らは納得しなくなっている。そのとき、大人が「先に生まれた」意味を改めて問われることになる。

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最終更新:2017/12/13(水) 11:00
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